一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

ついに抜いた

2016-10-31 22:28:47 | プライベート
今日は歯医者へ行く日である。
先日、プリンタの青が認識されなくなり、29日に互換品の交換用インクタンクを購入した。
それを今日入れ替えたのだが、プリンタはそれでも青を認識しない。新しいインクタンクがほんのわずかに小さく、既存のカートリッジにフィットしていないように見えた。
その微妙なサイズの違いが影響しているのか、あるいはICチップに原因があるのか、それともプリンタ本体が故障したのか分からぬが、もし本体なら、いくらインクを交換してもムダである。そういえば何年か前もこのパターンで、プリンタを買い替えたのだ。
これでは血圧が上がるばかりで、抜歯は黄信号になった。

午後になって、電力会社を名乗る男から電話が来た。この類の電話は本当に多く、先週もあった。
私は不審に思いトーンが低くなるが、あっちも「これが怪しい電話と思っていませんか?」
と半分ケンカ腰だ。私も言い返す。
「アンタねえ、そうすぐ喧嘩腰になるのはおかしいでしょ? 健全な会社ならそうならないでしょ?」
「怒ってませんよ」
「オタクの正確な会社名を教えてよ」
「○○○○です」
「はい、電話番号を教えてください」
「それは教えられません」
「はあ? オタクはウチの電話番号を知ってるんだよねえ。オタクは教えられないの?」
「非公開です」
「そんな会社があるか!!」
私は吐き捨てて電話を切った。先のインクの件に続いて、またも血圧を高くする出来事が続く。こりゃ今日も抜歯は見送りだなと思った。

3時半に歯医者に入り、40分から治療である。まずは血圧を測ったが、137-97で、何とかセーフになった。どうせダメだろう、と安心?したのがよかった?らしい。
「じゃあ、(抜いても)よろしいですね?」
先生が改めて確認する。私はうなずくよりない。抜歯は精神的に激痛だが、それよりも歯茎の慢性的な痛みや、にじみでる苦味に、もう堪えられなくなった。
長い時間をかけて、麻酔を打つ。いよいよ治療開始だ。その方法がよく分からなかったが、残っている歯を引っ張って抜く、という、ある意味原始的なものだった。
しばらくごちゃごちゃやって、小さい歯根は抜けた。下の前歯の裏にそれがぽろっと落ち、生温かかった。半分、気が滅入った。
これは簡単に治療が終わるんじゃないかと思ったが、残りの太い歯根が問題だった。
先生はごちゃごちゃやるのだが、一向に抜ける気配がない。
器具を幾度も変え、時には歯を削ったりするのだが、ダメだ。我が奥歯が最後の抵抗をしているように見えて、私は哀しくなった。
奮闘30分以上、ようやっと歯根が抜けた。どうも奥のほうで、変な形に曲がっていたらしい。
先生が見せてくれたが、抜けた歯根は大きかった。
時刻は4時40分。止血用のガーゼを噛みながら、考える。この歯は本当に哀れだった。
中学2年の時、リンゴをかじっていたら、左上奥歯の詰め物が欠けた。この時、すぐ歯医者に行けばよかったのに、私は行かなかった。当時私が通っていた歯医者に不信感を募らせていたからで、では別の歯医者に行ったかといえばそうではなく、そのまま放置していた。
その後の展開は以前もこのブログに書いたが、虫歯が進行して、大変な事態になった。
歯のメンテナンスを怠って抜歯にまでなってしまった、悪しき例である。読者は私のようにならないでもらいたい。

夜は残業をした。その途中、長崎県のあんでるせんに予約の電話を入れる。先週は3回電話を入れたが、繋がらなかった。そこで今回は、呼び出し音を長めに待ってみた。
と、8回目か9回目の時、いつもの女性が出た。我が希望日は12月17日である。10日は満席とのことだったが、17日はどうにか空きがあった。
かくして18年連続18回目の、あんでるせん行きが確定した。
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近況報告

2016-10-30 22:00:06 | プライベート
左上奥歯の近況を書いておこう。
このところまた歯茎に痛みを感じて、ためしにさわってみると、虫歯のニオイがした。この状況では、健康な歯にも虫歯菌がうつりそうである。もう、抜歯してもらうことにした。
22日(土)の午前中に電話を入れると、24日(月)の午後に予約が取れた。ここ数年、だいぶ負担になった奥歯だが、ついになくなると思うと感慨深い。
24日に歯医者に行き、まずは血圧を測る。私は降圧剤を服用しているが128-77で、問題ナシ。いよいよ抜歯か、と覚悟したら、抗生物質を飲んだ後の治療になる、とのこと。やや拍子抜けで、翌日に改めて来院することになった。
日を置けば私の抜歯欲が失せると見たのかずいぶん早い予約で、いずれにしても1日寿命が延びたわけだが、逆に妙なプレッシャーがかかってしまった。
25日の朝に抗生物質を飲み、11時50分に改めて伺った。今度こそ本当に歯がなくなる。しかし歯根は根にしっかり食い込んでおり、抜くにはしのびない。何か、武士が切腹場に向かう気分だ。
先生が歯根を見る。「腫れはないですね。(抜く)緊急性はないですけどねえ」とつぶやく。こんなことを聞くと、抜歯の決意が薄れてしまう。しかし今から抜歯を断るわけにはいかない。
麻酔薬を打つ前に、その痛みを感じない麻酔薬を打つ。私の緊張は頂点に達した。
その直後血圧を測ったら、159-99だった…!!
歯科衛生士さんに言われ、掌の中心にある、血圧が下がるツボを押してみる。が、再測すると、160-100になってしまった。全然効き目がなかった…。
しかしこれは…このまま血圧が高ければ、抜歯をせずに済む、ともいえる。以前もこんなケースがあったが、こんな考えを持ったらいよいよダメである。そこで今一度血圧を測ったら、148-74だった。
「抜いて抜けないことはないんですが、140台ですからねえ…」
結局抜歯は見送りとなった。私は離席の前、虫歯の感染について聞いてみる。と、口内でうつることはないという。また、歯根はやせてきているので、抜歯をしても隣の歯にほとんど影響はないという。
後者はともかく、前者の指摘は大きい。私はこれが気になっていたので、これがクリアになれば、また状況が変わってくる。
次の治療日は11月1日。今度はずいぶん日が空いたが、これは私の考えが変わる(抜歯をやめる)のを待っているのか? とも思った。
奥歯に違和感はあるが、我慢できないほどではない。私は考える。歯の調子は小康を保っているし、急いで抜くこともないのではないか? 治療をキャンセルしちゃおうか?
いよいよ抜歯が恐ろしくなった私は、28日(金)にキャンセルの電話を入れた。もちろん了承されたが、自分があまりにも弱虫で、情けなくなった。
が、やっぱり奥歯に痛みは感じるのである。放置していても虫歯が消去するわけではないし、歯根のヒビがなくなわるわけでもない。この歯はもう、ダメなのだ。
それで、やってることがハチャメチャだが、29日(土)にまたまた予約の電話を入れると、今度は明日31日の3時40分に治療となった。
前回より1日早くなってしまったわけだが、もう次回は、血圧が多少高くても、抜いてもらうつもりである。
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大内九段の竜王戦解説会(第2局)

2016-10-29 22:01:12 | 将棋イベント
昨日は東京・新橋で、大内延介九段による竜王戦解説会があった。当日は雨が降っていたが、無料で一流棋士の解説が聴けるのはありがたいこと。春の名人戦同様、今回もお邪魔させていただくことにした。
ただ、解説会場に屋根はなかったはず。この雨をどうしのぐのだろう。

解説会は午後6時から。名人戦解説は6時半からだった気がするが、竜王戦は持ち時間が8時間で名人戦より早く終局するため、開始も30分繰り上がったと思われる。
竜王戦は名人戦と違い無料中継があるので、局面は何となく頭に入っていた。早い時間に終局したら家で残業でもするつもりだった。将棋は幸いに、最終盤の激戦になっていた。
私は仕事を5時で終えたので間に合うはずだったが、耳鼻科に寄ったので時間を食ってしまった。その遅れを取り戻そうと山手線を回避し上野東京ラインに乗ったのだが、これが新橋通過。その手前の東京で東海道本線に乗り換えたが、却って遅くなってしまった。
新橋に着いてもSL広場口までが遠い。やっとの思いで改札を抜けると、意外な光景が待っていた。

何のイベントだろう、駅前にいろとりどりのブースが並び、サラリーマンらがラーメンなどをすすっていた。
こういう雰囲気は私も好きだが、今日の目的は将棋である。私は会場の周りを時計回りに歩くが、名人戦の解説場所だったSL前はそのスペースさえない。
これは…諸般の事情で、解説会は中止になったか?
そのまま歩くと、LA PiSTA新橋・会員制場外車券売場の玄関先で、ひっそりと解説が行われていた。なるほどここなら雨露はしのげる。
時刻は6時18分。名人戦の時よりはるかに観客が少ないが、この雨とあのイベントでは仕方あるまい。
傘の花が開いているので、大盤がすこぶる見づらい。大盤の左手に藤森奈津子女流四段、駒操作は梶浦宏孝四段が見えた。右手から声がして、覗くと、着座している大内九段の姿が見えた。
局面は第2図になっていた。

「詰まないねー。分かんないねー。6七へ寄って、寄らないんじゃないの?」
と大内九段の声。先手が何か指した時、先手玉が詰むかどうかをやっているらしい。
しかし、後手玉への迫り方が難しいようだ。本命は▲4四桂だが、△4一飛(と銀を入手する)が丸山忠久九段用意の切り札で、▲同とには△2二玉▲3二桂成△1三玉とスタコラ逃げて、金城湯池だ。ここに来て、△1五の位が輝いてきた。
▲4四桂に代え、大内九段が▲3五桂をひねり出す。△同馬は▲同歩、△同歩は▲2四飛だが、これもうまくいかないようだ。このあたり、先手に何か妙手がありそうなのだがうまくいかず、大内九段も消化不良のようだ。
ちなみに現地での解説は、大内九段の弟子の、鈴木大介八段がやっている。さらにネット解説だかの2日目は、木村一基八段がやっている。先日のJT杯日本シリーズの将棋に触れただろうか。
新橋は前の人の傘が邪魔だが、ひとりいなくなると、グッと視界が開ける。解説陣はすぐ近くにいて、藤森女流四段と目が合ってしまいそうだ。なぜか目を伏せる私。
渡辺明竜王▲4四桂。やはりこれしかなかったようだ。丸山九段△4一飛。やはりこの手が切り札だ。しかしこの手は詰めろなのか?
「詰みだな。△8八銀で。▲同銀△同歩成▲同玉△8七銀成▲7九玉△6七桂不成」
△6七桂不成は代表的な詰手筋だ。
本譜は▲同と△2二玉▲3二桂成△1三玉と進む。
「いやまだまだ、ここで▲7八金と入れると?」
しばし変化をやった後、「千日手コースになりますか」と今度は▲7九銀を提示した。
以下△8八銀▲同銀引△同歩成▲同銀。ここで△8七銀打なら▲7九銀打で千日手コースだが、△8七歩がある。
「1歩あんの? それじゃダメだね」
攻めもダメ、受けも利かないんじゃ、先手はやる手がないのではないか?
そこに▲2一飛、の指し手が伝えられた。
「▲2一飛? それじゃダメだよ」
大内九段がつぶやく。同時に△8八銀も伝えられた。これにて渡辺竜王投了である。
「何だい、つまらないね」
大内九段が吐き捨てた。「先手がダメだったということなんですね」

私が解説場に来て、20分余りで終わってしまった。
本局、封じ手の局面では先手がやれたと思う。少なくとも、アマ同士なら先手が勝つと思う。
しかし本局は丸山九段の受けが強く、寸隙を衝いて△8六歩~△8四桂の反撃が厳しかったようだ。
何より△1五歩の突き越し。この手がこんなに効いてくるとは思わなかった。1日目、この手を緩手と見たおのが浅薄を恥じるのみである。
とにかくこの形、まだ結論が出ていない。今シリーズでもう1回、同じ将棋が現れると思う。
1勝1敗で、第3局は11月7、8日。竜王戦の新橋解説会は名人戦同様、5局まで行われるそう。ただし場所もここLA PiSTA前で、窮屈さは否めない。それを忘れさせるほどの熱戦を期待したい。
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第29期竜王戦第2局(1日目)

2016-10-28 00:14:02 | 男性棋戦
昨日放送されたケンミンショーで、長崎県民が食べる「好きなちゃんぽんの店」はリンガーハットであることが分かった。
私が長崎を旅行する時、リンガーハットによく行くことを聞いて、「せっかく旅行してるんだから、ほかの店に入ればいいのに」と笑った知人がいたが、私の行動は「正解」だったことになる。
あぁ、マジでリンガーハットの株を買わないと…。

   ◇

27日から竜王戦七番勝負第2局である。その前日は前夜祭がなく、関係者の会食のみで終わったらしい。今期七番勝負は由緒ある「天龍寺」が対局場となるなど、主催者は大いに盛り上げたかったはずだが、粛々と行われることになってしまった。まったく、こんなお通夜みたいな番勝負(失礼)は前代未聞であろう。
第2局は「箱根ホテル小涌園」にて、渡辺明竜王の先手番で対局開始。私は仕事の合間にスマホをチラ見したが、またも角換わりの将棋になっていた。
現在のプロ棋界では、横歩取りと角換わりが全盛だ。天下を取りたいならこの2戦法の勉強は欠かせない。それはプロを目指す奨励会員、研修会員も同じである。
それにしても、この2人は本当にこの戦法が好きだ。何かを極めよう、の思いがあるかのようだ。が、勝敗に関しては丸山忠久九段の分が悪い。私なら他の戦法にスイッチするが、丸山九段は角換わり将棋を得意にしており、そこから逃げることは、おのが存在価値を否定することに通じる。

私もそう頻繁にスマホを見られなかったが、局面が先日のJT杯日本シリーズと似た形になっていたので驚いた。後手陣は△6二金~△8一飛型。以前は先手がこの形を用いていたイメージがあるが、今は後手がこう構えるのがトレンドのようだ。
以下数十手進んで、▲5一角の次の手が封じ手となった。
ここで棋譜を再生してみよう。
後手は△1四歩~△1五歩。手待ちに見えるが、後の先手の▲9八香~▲9九玉と換わって、これは先手がだいぶ得をしたのではないか。
丸山九段△6五歩。▲同歩△同桂には▲6六銀や▲8八銀もあったが、渡辺竜王は▲6五同銀。そう指すと思った。JT杯で佐藤天彦名人も指していた手で、どうもこれが最善手の気がする。
以下はJT杯と同じ手順を踏襲し、△6四金まで。ここで佐藤名人は▲6一角だったが、本局は後手がすでに△4四銀と出ている(本局は丸山九段の一手損角換わりから始まったが、丸山九段が多く指している感じがするのが不思議だ)。この微妙な変化も影響してか、渡辺竜王は▲5一角と王手したわけだった。

封じ手の局面は渡辺竜王の銀損で、角換わり版「銀損定跡」である。
プロの見立てはいろいろあるが、私は先手有望と見る。先手は快調に攻めているし、▲9九玉と深く囲っているのが大きい。対して後手は△6四金の働きが今一つで、銀得が生きていないと思う。
ということで2日目も、早く終わりそうな気がする。今日28日は午後6時から東京・新橋で大内延介九段の竜王戦解説会があるが、気の抜けたサイダーのごときになりそうである。
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第6期女流王座戦第1局

2016-10-27 19:40:48 | 女流棋戦
昨日は第6期女流王座戦五番勝負第1局があった。このところの騒動で、忘れていた将棋ファンも多かったのではないか。
女流王座は加藤桃子奨励会初段。挑戦者は今期女流棋戦12戦全勝の里見香奈女流四冠(奨励会三段)である。
今期の本戦トーナメント表を見た時、左右の山から里見女流四冠、西山朋佳奨励会三段が勝ちあがってくると見た。果たしてそうなって、外野としてはおもしろくなかった。
毎回毎回奨励会組で大勝負を行われちゃ女流棋士の立場もないし、それが主催者の思惑とも思われないが、かすかな救いは、里見女流四冠が女流棋士の実績を積んでから奨励会にチャレンジしたことで、里見女流四冠は女流棋士の代表、と見ることもできる。
今五番勝負で加藤女流王座が防衛すればクイーン女流王座になるそうで、それは絶対阻止したい、が里見女流四冠はじめ女流棋士の総意だったと思われる。
第1局は後手番里見女流四冠がゴキゲン中飛車に振った。この後の進行が楽しみになったが、昨日はそれから油仕事を始めたため、スマホが操作できなくなった。
次に局面を見たのは昼休みである。里見女流四冠は馬を作ったものの飛車が詰まされていて、後手を持ちたくない感じ。アマチュアは飛車を取られたらオワリに思うのだ。
囲いも△6二銀形のいわゆる三手美濃で、あまり固くない。里見女流四冠は固さより広さを重視するタイプに思う。どう指そうが最後は強い方が勝つ、の信念があるのかもしれない。
しかし形勢は振り飛車がよかったらしい。
ここで初手から再生してみる。両対局者とも、中盤まですっ飛ばしたようだ。先日のJT杯日本シリーズもそうだったが、指し手が分かりきっているところは飛ばす、が昨今のトレンドらしい。どちらも数分の消費で、双方合意の指定局面まで進めたかのようだ。
事実先例があったらしいのだが、こんな見たことのない形まで両対局者は把握しているのか。今さらながら、棋士の研究量に舌を巻いたのだった。
次に見たのは3時ごろで、里見女流四冠が大長考のすえ、△4六馬と寄った。これは手順に▲5七銀打と固めさせて後手が損に思えたが、先手に駒を1枚使わせて、一理あったらしい。こういう深謀遠慮の手が私には指せない。大いに勉強になるところだった。
次に見た時は終盤になっていて、里見女流四冠が有利に見えた、実際は「優勢」だったらしいが、私には▲4三との存在も大きく見えたのだ。こんな急所にと金を作らせて後手がいいとは、よほど読みがしっかりしてないと指せない。やはり奨励会三段は違う、とまたも私は唸ったのだった。
数手後の△7五角が好点だった。▲3一飛の取りを見せつつ、△5七角成からの寄せを見ている。終盤でこんなピッタリの手が出ては、後手勝勢に近い。
5時半ごろ見た時には終わっていた。これは里見女流四段が勝ったのだろう。記譜を再生すると、里見陣は金銀3枚になっていた。弱い玉形だったのにいつの間にか固くなっている。まるで大山十五世名人の将棋を見ているかのようだ。玉は△8四だったが、大山十五世名人は意外に玉が露出することが多く、こんな点も似ていた。
かくして1局目は里見女流四冠の先勝。女流棋戦の鬼・加藤女流王座(の指し手)は、ちょっと元気がないように見えた。加藤女流王座は次局が正念場だ。

なお、昨日はマイナビ女子オープン本戦の、甲斐智美女流五段VS渡部愛女流初段戦も行われていた。
これはハッキリ忘れていて、ネットで結果を見て気が付いた。
結果は甲斐女流五段の勝ち。渡部女流初段は上位者に勝てない、は巷間言われていることだが、本局でもその噂を強固にしてしまった。
渡部女流初段は室谷女流二段と同年代で、中学生のころは渡部女流初段が棋力をリードしていたはずだ。しかし今では、室谷女流二段にすっかり棋歴を離されてしまった。
渡部女流初段の逆襲を楽しみにしている。
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