一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

久しぶりに銭湯を利用する

2024-09-01 23:40:46 | プライベート
おととしくらいから我が家では夏の間、風呂は浴槽にお湯を張らず、シャワーで済ませることになっている。我が家は私と両親の3人住まいなので水道代の損得は微妙だが、お湯を張る手間は省けるので、高齢のオフクロはだいぶ負担が軽減される。
だがこのシャワーが曲者で、個人的には、ほとんど疲れが取れない。それどころか、かえって疲れが増幅するくらいだ。沖縄の人はシャワーオンリーが多いが、本当に疲れが取れているのかと思う。とにかく私は現在肉体労働をしているので、肉体的疲労の回復は絶対である。その意味でも、短時間でもいいから、お湯につかって全身をリラックスさせたいのだ。
が、私の身勝手で迷惑を掛けてはいけないので、近くの銭湯を利用することにした。
私が住んでいる区は銭湯が多くあり、ウチの近所でも1軒ある。数年前までもう1軒あり、50年以上前、自宅を一部改装して内風呂が使用不可になった際、この銭湯を利用したものだ。だが、ここも店主の高齢化に伴い、廃業してしまった。
とにかくいま残っている銭湯は、通勤路の途中にある。私としてはまことに都合がよかった。
最初の決行日は30日(金)のつもりだったが、そこの銭湯のHPを見ると、金曜日が定休だった。このタイミングの悪さが、いかにも一公流である。私が何かするとき、スムーズに運んだ試しがない。いつも見えない力で邪魔が入る。
私は30日夜、「これからは帰りが1時間遅くなる」と親に断った。晩飯を外で食べてくる、と付け加えたがこれは方便で、実際は銭湯に入るためである。そして改めて、31日に決行となった。
この銭湯はその筋ではけっこう有名で、片岡鶴太郎の御父上がよく通ったことで知られる。お客の背中を流す「三助さん」がかつては常駐しており、テレビ出演も何度かあった。
その銭湯も、いま入浴料は550円である。昨年だったか1回だけ利用したときはもう少し安かった気もするが、ついに「せいわ温泉ルオント」の利用料を越えてしまった。
銭湯の前に来ると、若者が数人、入るところだった。この時間だから閑散と思いきや、けっこうな繁盛である。
中に入ると、カウンターに妙齢の女性が2人いた。銭湯といえば番台に森光子というイメージがあるだけに、これはうれしい。今後私が何回利用するかどうか分からぬが、リピーターになりたくなるではないか。
入浴料は自動券売機で買う。だが、千円札がなかなか入らない。私も老眼がひどく、お札を入れる隙間が分からないのだ。すると、なぜか小銭が出てくる音がした。まだおカネが入っていないのに、どういうことだ?
やっとお札が入り、入湯券とおつりが出てきた。全部かき集めると、100円×7、50円×2の800円ある。やはりさっきは、本当におカネが出てきていたのだ。
ここで25日の詐欺夫婦なら、350円をそのままくすねるところ。でも私は、お姐さんに正直に差し出す。ここが私の甘いところである。
湯船に入る前に、体を洗う。家でならこれで終わりだが、今回はそのあとがメインだ。
湯船は4つあり、メインはほとんどが埋まっていた。こっちは狭いところを無理に入って恐縮したくない、ということもあるが、それは銭湯側も心得ているようで、ちゃんと区分けがされている。
私は2番目に大き湯船に入る。2ヶ月ぶりのお湯は気持ちがよかった。また、ジャグジーが腰にあたり、これも気持ちがよかった。これはちょっと、クセになりそうである。
湯船から出て、ヒゲを剃り頭を洗い、再びジャグジー風呂に入りフィニッシュとなった。
脱衣所にはドライヤーがあったが、有料だった。これ以上おカネは出せないので、自然乾燥に任せた。
夜10時過ぎ、このまま帰宅となる。問題はここからだ。私が銭湯に行ったことがバレてはまずいが、濡れた髪はいかにもまずい。それと、キレイに剃られた顔を見られるのもアレである。
こういうとき、オフクロは妙に勘がいいから、私もハラハラである。しかしなんで、自宅に帰って緊張せねばなんのだ。
だがお陰様で、親からは何も言われなかった。
550円はちょっと痛いが、2日に一回利用する感じで、今後もいけるのではないか。
今回は、ちょっと小旅行をしているような、面白い体験だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする