一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

大野・植山教室忘年会2015(後編)

2016-01-18 18:45:56 | 大野・植山教室
私がTod氏のテーブルに移動する。
「大沢さん、大沢さんの年賀状欲しいんだけど」
とTod氏。
「はあァ? オレの年賀状、手書きだから大変なんだよね」
「いいじゃん、欲しいんだよ。でもウチ、喪中なんだけど。でもちょうだい」
「……」
私の「2015年10大ニュース」が知りたいのだろう。まあいい、Tod氏にも送ることにした。
Tod氏とは私の二枚落ちで指し始め、しばらく経つと、今度はShin氏が「ペア将棋を指したい」と言った。
Shin氏まで将棋か…。しかしペア将棋だと4人必要だ。それはすぐに集まるが、どんどん将棋指しが増えてゆく。
Kaz-U戦は、U君が逆転勝ちしていた。腰の重いKaz氏に逆転勝ちするとは、U君も大したものだ。それにしてもKaz氏、この将棋を負けるようでは、勝つ将棋がない。
「将棋指してえよ!」
とOk氏が叫ぶ。Ok氏も将棋か。まあそうであろう。
U君は、あっちこっちの将棋を見て回る。私の将棋はというと、私が序盤で銀バサミを成功させ、上手優勢。近くにいたOg氏が局面を見て、どうやったらこうなるのか、目を白黒させる。将棋は、私がそのまま押し切った。
Tod氏、これでは引き下がれないと見たか、再戦を所望してきた。私も応じるよりない。
U君父子は、これにて退席。2016年もよろしくお願いします。
しばらくすると、W氏まで将棋を指し始めた。W氏まで将棋か…。
さっきまで賑やかだったのに、室内は水を打ったように静かになっている。私は顔を上げ確認すると、何と生徒の12人すべてが、将棋を指していた。みんな下を向き、難しい顔をしている。この落差があり得ないが、これが忘年会といえるだろうか。
Og氏はパソコンに向かっていて、マイペース。残った大野七段は、何ともいえない顔でたたずんでいた。誰かと話そうにも読みの邪魔をすることになるので、うかつに話せないのだ。
ホントに、大野・植山教室は、将棋バカばっかりだ…。
さて私の将棋は、難しいことになっている。

第1図以下の指し手。△6五銀▲7五歩△5六銀▲同銀△5九飛▲4一銀△7四歩▲6五銀打△同桂▲同銀(第2図)
以下、Tod氏の勝ち。

Tod氏が▲7六歩と打ったところ。私は△6五銀と打ったが、焦りすぎ。ふつうに△6四銀と引き、次の△8七銀に期待するのだった。
というのも、次のTod氏の手が好手だったから。
▲7五歩!!
まさか飛車を見捨てて銀を取ってくるとは思わなかった。ここは▲5九飛の一手と読み、△7六銀左とすりこんで上手優勢、がヨミだった。
▲5六同銀に△5九飛もどうだったか。ここは△7六飛が読みだったが、▲7七金△5六飛▲5七銀で上手が続かないと思った。だがこれは上手が読む「最善」で、駒落ちの上手はそこまで読む必要はない。もっともその方針で△6五銀と打ち、上手は失敗したのだが…。何はともあれ、△5六飛と打って下手の応手を見るのだった。
本譜は銀取りを放置して▲4一銀が好手。捨て置けば▲7四金△7二玉▲6三銀△8一玉▲7三金で、3二の金取りも残っており、上手負け。
仕方なく私は△7四歩と塞いだが、▲6五銀打がまたまた好手。この局面を横目で見ていたOg氏が「好手!」と絶賛したものだ。取りになっていた銀に進出されては、上手がもういけない。Tod氏はこんなに強かっただろうか。

以下私も粘ったが、Tod氏の着実な寄せに土俵を割った。Tod氏は十分に1級の実力があると思う。
はああ…。2015年正真正銘最後の対局に惨敗し、私の気分は晴れない。ほかの対局も徐々に終わり、〆のうどんも綺麗になくなり、早くもお開きの時間になった。
未来に何の希望もない私には、2016年への展望などなく、何とか生活でき、余暇にちょっぴり彩りがあればいいと思っている。将棋もシャカリキにはやらないが、このブログがネタ切れにならない程度に、活動していきたい。
コメント (2)
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