名 称:寅稲荷塚古墳(とらいなりづかこふん)
別 名:―
墳 形:前方後円墳 横穴式石室(推定)
規 模:全長51m 後円部径26m、高さ3m・前方部幅34m、高さ3.5m
築 造:6世紀末頃
出土品:-
指 定:市指定史跡(名称:寅稲荷塚古墳 昭和54年(1979)4月1日指定)
所在地:埼玉県深谷市岡字二ノ丸(旧大里郡岡部町)
旧大里郡岡部町(現・深谷市)では、お手長山古墳に次ぐ2番めの規模を誇るという寅稲荷塚古墳を
訪ねてみました。
古墳の概要については、現地の説明板の内容を下記に転記しました。
東側の寅稲荷神社参道入口の脇に設置されている 寅稲荷古墳説明板
【寅稲荷古墳説明板】
寅稲荷古墳 高崎線岡部駅の北北西1.6キロメートルに位置し、櫛引台地北端部近くに存する。古墳付近の 標高は約51メートルで台地北側の低地水田面との比高は、約10メートルである。 本古墳の周囲は、かつて多数の古墳が群れを成して存在していたといわれているが、その多く は、昭和初期の開拓により消滅しており、現在存在するものは、2から3基を数えるにすぎない。 本古墳は、ほぼ東西に51メートルの主軸をもつ前方後円墳で、後円部径26メートル、同高 3メートル、前方部幅34メートル、同高3.5メートルである。前方部の方が若干大きく高く なっており、終末期の前方後円墳の典型例と言うことができる。埴輪の有無は明確ではなく、埋 葬施設は、角閃石安山岩を石材として使用した横穴式石室と考えられている。建造時期は、主体 部が未調査であるため明らかではないが、墳丘等の形状からして、6世紀末ごろと考えることが できる。 また、前方部から後円部にかけては、寅稲荷神社が鎮座している。祭神は倉稲魂命という。当 社には古獅子頭3基が伝えられており、町指定文化財となっている。 平成3年3月 埼玉県・岡部町 |
境内の大きな銀杏の木は寅稲荷神社の御神木でしょう
後円部登り口の石段 石段上部は崩れたのか足場が悪い
寅稲荷神社 くびれ部の上あたりに鎮座しているようです
ちょっと珍しい変った形の拝殿です
墳丘南側法面 手前が後円部 奥が前方部
墳丘北側法面 手前が後円部 奥が前方部
前方部を西側道路か
散策日:令和元年(2019)12月9日(月)