和ちゃんのgoodな日々

私の毎日の暮らし

八日目の蝉

2011-05-18 16:54:57 | 映画
今話題の映画≪八日目の蝉≫を観ました。以前NHKでドラマになったが、なかなか観る時間がなく、確か最終回に少し観て最後のシーンが印象的であっな~と。その後映画化された事を知り、原作を読んでみようかと珍しく文庫本も買い求めた。

七日間しか生きられない蝉が八日目を迎えられたら・・・
本当の親と信じていた優しかった人が≪誘拐犯≫であったという衝撃的なストーリー、本当の母子のような≪愛情≫がいっぱいに注がれた生活、ゆがんだ形の愛だけど≪大好きだよ、薫≫に全てが込められている。偽りの母と子の逃避行であるが本当の≪愛≫とは何かと考えさせられた。

東京から、名古屋へ、女性だけのカルト集団での生活から≪小豆島≫への逃避生活。穏やかで美しい海を二人で眺めるシーン、写真館での最後の家族写真を撮るシーン、薫との別れのシーン、憎み切れなかった少女に残っていた愛された記憶が甦るシーンが印象的。そして大人の勝手さに翻弄され、心を固く閉ざし大人になった薫(恵里菜)が最後に叫ぶ≪誰も憎みたくなかったのに≫の台詞が恵里菜の未来を示唆しているようだった。

「薫ちゃん」役の赤ちゃんと子役がとても可愛く、いじらしく、実に上手でした。ゆったりした≪小豆島≫の美しい景色、そして中山千枚田の虫送りのシーンが素晴らしかったです。久し振りに映画を楽しみました。
≪映画っていいですね≫・・・誰かのセリフでしたね。

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