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IDEHA雪崩事故防止講習会クラス2

2016年01月06日 21時27分14秒 | バックカントリーツアー

 

アップが随分と遅れてしまいましたが、12月26-27日湯殿山スキー場エリアにてIDEHA雪崩事故防止講習会クラス2が開催されました。

まずは雪氷防災研究センターの阿部先生から、クラス1のおさらいを。

30分座学の後現場にて積雪断面観察。

しかし雪が少ない。

何とか1m弱の積雪箇所を探しながら講習を行う。

阿部先生は雪を見るのが楽しくてしょうがない様子。

その好奇心が向上力を作り、とにかく雪に対する思いが誰より強い。

その思いは受講する参加者に伝わるんです。

昼前から講師は鈴木先生に引き継がれ、スタビリティーテストの後スノーマウントの構築へ。

雪が無くとも30分足らずで、こんな立派なスノーマウントが作れるのです。

このシェルターに13人入りました。

一晩過ごすのに十分すぎる程です。

昼食の頃まではこんな穏やかな天気。

午後からはビーコンの特性と理解を徹底的に。

サークル法、直線法、ピット法と徹底的です。

どの深さでどれくらいの数値を示すのか。

周波数ズレがどれほどの数値の狂いを示すのか。

オリンピックレコードではなく実際に自分で試したのが本当の数値なんです。

講義はまだまだ続きます。

夕食を挟んで20:00までみっちりと続きました。

翌朝も皆が集まると、予定の時間より30分前に講義がスタート。

とにかく時間がもったいないのです。

2日目の実技はゾンデレーンからスタート。

その後埋没者の掘り出しと収容。

強度画定、ビジュアル的演習等々の後は初期捜索訓練へ。

2班に分かれ、とにかくいろんなケースを想定して徹底的に。

掘り出す速さが上がり、チームワークも出来てくる。

一度経験するのとしないのとでは雲泥の差が生まれる。

練習で出来ない事は、本番でも出来ないのです。

とにかく掘り出す。

効率よく掘り出す。

大切な人が埋まっていると考え、休む暇なく1秒でも早く掘り出すのです。

経験してこそいろんな事が分かってきます。

皆さんここからがスタートです。

講習会を受けたことで満足せず、この技術を生かして行きましょう。

大好きなスポーツで命を落とさないためにもです。

次回はクラス3でお会いしましょうね。

皆様お疲れ様でした!!

 

 


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