AKB48の旅

AKB48の旅

第3回AKB紅白対抗歌合戦の個別感想

2014年01月21日 | AKB
まずウケたのが、田中将大氏の始球式で、指原さん(←気がついたらこの呼称)が突っ込んだ「ももいろクローバー!」。田中氏がタイミング良く「Z!」で返すところが、さすがとしか。あとは小林よしのり氏紹介での「よしりん、みおりん」のガヤも見事。

「まこきー」
衣装の違いもあるけど、渡辺美さんのオリジナルとは、まったく別物になってた。ここまで変えられるというか、たぶん素でやってるだけなのに別物になってしまうというのは、これは小嶋真子さんの才能なんだろう。つまりはハイコンテクストに依存しない輝き。それは何をやってもキムタクなのと同様で、スターの素養そのものと言えそう。

「二人はデキテル」
公演曲は苦しんでも、こういうのだったらスルッと出来る、そんな「設定」なんだろうけど、「北川!あんた口パクでしょ」まで含めての、さすがの作り込み。これを見ておもしろがってる秋元氏の姿が、容易に浮かびすぎて笑える。コメントでの、小嶋さんの突っ込みも素晴らしい。

「予約したクリスマス」
ピアノ3連弾。普通に良かった。せっかく楽器を弾けるメンバーがいるんだから、いろんなパターンを楽しませてくれたらなと思う。

「てもでもの涙」
名曲というのを置いといて、入山杏奈さん、加藤玲奈さんという美少女2人の説得性に尽きてしまう。でも、それは最強ということかと。

「初めてのジェリービーンズ」
観客席からの登場で、道すがら飴ちゃんを配るという演出。どうやって観客席をコントロールしたのか、それともヲタさんはおとなしいものなのか。大和田さん、島崎さん、横山さんの3人ともカワイイんだけど、二人を差し置いて、ここはやはり大和田さんの大物感に驚かされる。

ちょっと深入りするけど、昨日書いたことの典型例がこのユニットになるかな。同期にして、まったく異なった経歴を辿ることになった横山さんと島崎さんの、盲亀浮木のごとき「再会」、ゆいぱるの絆という言葉に代表される、2人の関係性と周囲に堆く積もった物語、それは濃いファンにとっては常識なんだけど、そんなハイコンテクストは、大和田さんの存在によって、形式的にリセットされて、カワイイは正義だけに単純化されることに。

「君の名は希望」
白眉。この曲については書き尽くしたと思うんで、ここではちょっと反則のネタを一点だけ。某所にうpされていた音源は、あれはバックヤードから流出したものなのか、それともワッチなのか。あれと聞き比べると、いろいろ分かることもあるのかも。

「12月31日」
もしかしてこれが歌い納めで封印なのかな。こうやって弾き語りで聞いてみて分かるのは、この曲が即興的な作りになってる事。

「サシハラブ」
もう風格が漂ってる。各劇場支配人を顎で使う演出も宜なるかな。ホント指原さん、AKBというシステムが産み出した怪物だわ。

「深呼吸」
警備担当のOJS48リスペクトという、ハイコンテクストのようでいて、その表面的な事実関係だけから見ればローコンテクストでもあるという、変則ハイ・ロー・ミックスな感じ。これはじゃんけん大会の時もそうだったけど、たぶん高橋さん自らの発案だろうと思う。こういう所にまで目が届く。

「渚のCherry」
いろいろあるけど、これは審査員席の小林先生の肩に手を置く演出で、全部もってかれた。小林先生の直の反応と、その後の審査員講評での「理性を失う」発言で、その衝撃度が分かろうというもの。

「ヘビーローテーション」
そしてTDCホールの舞台を埋め尽くす、華やかな衣装群の壮観にして、ホール全体を覆い尽くす一体感。リクアワ2013の再現というか、とにかく多幸感に溢れる一大祝祭空間が、一瞬の夢のように実現してた。

黒地に金銀の装飾を施されたミリタリー調の選抜の新?衣装が、なんか銀河英雄伝説か何かに出て来そうな士官の礼装のようで、それが舞台の中央を占めてる俯瞰像は、正に階級社会を象徴してるかのように見えた。この衣装の差別化は、ファン目線以上に、メンバー内でこそ強く意識されてるんだろうなと思う。そしてたぶん、しつらえる衣装さんにとっても。