AKB48の旅

AKB48の旅

アイドル評論の必要性

2016年12月23日 | AKB
<SMAP「解散」研究>中森明夫さん(2)消える統合の象徴 「2016」は時代の分岐点になった
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161222-00000002-maiall-soci

これはある意味、不幸な事態かもしれない。普段、女の子アイドルって批評を必要としないんですね。アイドル業界はマーケット(の中)だけで閉じてしまっている。アイドルと現場しかない。そこに僕らみたいな批評家が出てくると、ブーイングなんですよ。ところが、2年半前にAKB48のメンバーが握手会で負傷した事件がありましたね。あの時すぐに、「アイドルを守れ!」と毎日新聞に書かせてもらいましたよね。やっぱりアイドルカルチャーが危機になった時に、批評は必要なんですね。こうしたことは漫画・コミックの世界などでも同様です。法規制の問題などが持ち上がった時などに、批評家の厚みがないとひとたまりもないんですよ。

これは良記事というか、さすがに「アイドル評論家」を名乗るだけのことはあると言えそう。かつての「AKB48白熱論争」の頃は、いちばん違和感のようなものを感じる論客だったのに、今に至ってみると、あくまでも私の視界からではあるけど、濱野智史氏が去り、小林よしのり氏が消え、宇野常寛氏が否定されて、気がついたら中森明夫氏だけが残ってる。なんとも不思議な感じ。

SMAP解散関連という括りで見ても、ざっと諸家の論評を眺めるにつけ、中森氏の言説がいちばんまともに見える。もちろんあくまでも私が目を通した範囲でのことなんで、そこに偏りがあることは担保しつつだけど、ほぼワケの分からんおかしなものばかりが目についてしまった。

やはりここでもプロパガンダ等にだまされない議論の深化が必要なんじゃないかと思うし、そこにわずかなりとも資するものでありたいなとか、こっそり書いておこう。