AKB48の旅

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(サブカル時評 宇野常寛)秋元康の諦念とアイロニー

2016年05月10日 | AKB
(サブカル時評 宇野常寛)秋元康の諦念とアイロニー
http://www.asahi.com/articles/DA3S12345444.html

秋元は自分の思想を作品で表現するタイプではなく、あくまで市場の要請を打ち返すタイプの作家だ。「365日の紙飛行機」も「サイレントマジョリティー」も、歌謡曲作家・秋元康の力が遺憾なく発揮されていると言えるが、このような諦念とアイロニーを表した曲が広く支持を集める今の日本社会は、とてつもなく不幸なのだと思う。

全文を引用したくなるけど、そこはいちおう制限のある記事なんで。この「市場の要請を打ち返すタイプの作家」という指摘は、まあこれだけだと秋元氏の特徴の半分が欠け落ちてしまうことになるけど、それでもなかなか目にすることのできない素晴らしい指摘になってると思う。というか、秋元氏についてのまともな評価って、なんでこんなに少ないんだろう。

ただ「サイレントマジョリティー」が「広く支持を集める今の日本社会」という括り方が、例によって例の如くの宇野氏・・・とか書くと失礼か。歌謡曲が広く支持を集めるという視点自体がアレなんだし、それってどこの「日本社会」とか突っ込まれたら、どう返すんだろう。とりわけこれが掲載されてるのが朝日新聞のしかもネット版という辺りが、いろいろ評価を難しくしてしまう。これって誰が読んでるんだろう。それともこの記事はリアル紙面にも載ってるんだろうか。