AKB48の旅

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NHKスペシャル「18歳からの質問状」の高橋さん

2016年05月08日 | AKB
5月4日に放送されたNHKスペシャル「18歳からの質問状」は、チーム10代VSチーム政治家の討論を生放送するという、なかなかトンデモな企画。常識的に考えれば、NHKのことだからしっかりした台本があって、リハーサルがあって、とか考えてしまうところ。あるいは微妙な遅延送り出しの可能性もあるか。

まあその辺りのことは分からないんで無視するとして、番組を見ていていちばん不思議に感じたのが、この「チーム10代」はどうやって選ばれたんだろう。どう見ても「普通」の10代には見えないし、ありがちなはずの何らかの思想信条の発露がまったくと言って良いほどないように感じられた。

いずれにせよ、高橋さんの仕切りはみごとだった。見えない背後にディレクターなりの仕切りがあったのかもしれないけれど、それにしてもみごとの一言。間違いなく言えることとして、これができる若い女性は、高橋さんが唯一無二であるということを、繰り返しになるけどやはり特筆しておきたい。

あとは、基本中の基本として、番組の主旨は分からないでもないんだけど、こういう類いの番組は、やはり無理筋だろうということかと。そもそも政治の基本が、複雑怪奇な調整と妥協の産物なんであり、そこに思想信条というウェイトが絡みついてる。

分かり易さというのは構造的に宗教に近似するものだし、そういう分かり易さこそが政治を不透明なものにしてしまいかねない。そんな中、僅かばかりの上澄みのような無色透明の分かり易さを追求しても、逆に実態としての政治というものを、ますます分かり辛いものに追いやっていくことになってしまう。

18歳選挙権が、詰まるところあくまでも比喩としてと断っておくけど、言わば「洗脳」合戦になってしまいかねない悪寒。