AKB48の旅

AKB48の旅

「総選挙に対するスタンスや目的が多様化した」

2015年05月24日 | AKB
AKB48『総選挙』速報結果、今年は何が違う? 現時点の各グループ勢力図を分析
http://realsound.jp/2015/05/post-3307.html

これまでの総選挙の1位争いは“次にグループを背負うメンバーを決める”という意味合いのものでしたが、今回は12月をもって卒業予定の高橋みなみを1位にしようという動きも出ています。これは、いわば彼女のAKB48でのキャリアの集大成として1位をプレゼントしようとするものであり、これまでのトップ争いの投票動機とは異なるものです。メンバーやファンの、総選挙に対するスタンスや目的が多様化したことで、単に“戦いの場”というよりも、ひとつのお祭りとしての側面が今まで以上に強くなりつつあります

なんか全体としてはびみょーな「分析」なんだけど、引用部分だけは、ちょっと目から鱗な気分。私自身もそれなりに書いてたことではあったけど、ちょっと認識が甘かった。「外乱」ばかりに目が行ってたけど、こうして他者によって書かれたテキストとして眺めてみて、ああ、もしかするとこれが最大の「創発」になるのかも知れないと、今更ながらに気づかされた感じ。

太ヲタさんとかの動向だけを考えると、「高橋みなみを1位にしよう」なんてあり得ないことのように思える。けれども、もしこれが実現するような投票行動が、もう少しライトなファン層とかであり得るとすれば、確かに新しいディメンションが現れることになり、それは表現としては「多様化」ということになるんだろう。

速報の6位を、どこまで過大に捉えるべきなのか、いささか躊躇を覚えるところだけど、確かに一つの前兆というか、萌芽と見えないこともない。これがバタフライエフェクトの表現である可能性を心に留めつつ、開票結果を楽しみに待つことにしよう。

ちなみに、引用元の「分析」を行ったという香月孝史氏についてググってみると、以下の情報が見つかる。「「アイドル」の読み方: 混乱する「語り」を問う」という書籍も出されてるようだけど、未読。

http://peatix.com/event/38814
東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。フリーライター。論文に「スターシステムと文化の「高級」性の根拠――歌舞伎の社会的地位を事例として」(「社会学評論」第61巻第4号)など。