AKB48の旅

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「前田敦子の映画手帳」

2015年05月03日 | AKB
「アエラでの連載に加筆」とのことだけど、あれ、前田さんってこんなに文章書くのうまかったっけと思わせる。外連味のないスムースな記述だけど、強い思いがストレートに伝わって来る。編集の方とかが添削してるのかなとも思ったけど、このシンプルにして真っ直ぐに突き抜ける感じは、考えてみれば実に前田さんらしいと言えそう。

扱ってる映画は、ほんと驚くばかりの多岐に渡ってる。適当に拾ってみるなら、「雨に唄えば」「インセプション」「ウォーターボーイズ」「エデンの東」「風と共に去りぬ」「キックアス/ジャスティス。フォーエバー」「ゴッドファーザー」「シャイニング」「シュガー・ラッシュ」「スター・トレック」「それでも夜は明ける」「Wの悲劇」「トガニ幼き瞳の告発」「羊たちの沈黙」「魔女の宅急便」「ライフ・イズ・ビューティフル」「レ・ミゼラブル」なんて作品が並列されてることのとんでもなさ。

「あとがき」で、「犬童一心監督、松江哲明監督、スタイリストの伊賀大介さん、そして秋元康さん」と、4人の名前をあげてるけど、たぶんその他いろんな人からの紹介とかもあるんだろう。変に偏らない、それでいて珠玉の作品ばかりを猛烈に見続けるというのは、これ以上はない「英才教育」ということになりそう。

あとは、「秋元康先生」ではなくて「秋元康さん」なところが、関係性というところで興味深かったかな。