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猫と水どうとするめイカ面達との非常識の中の常識的日常

南山の部長さんたち

2021-03-16 10:31:15 | イ・ビョンホン 
とても久しぶりに映画鑑賞。

イ・ビョンホン主演[南山の部長さんたち]


史実を基に描くフィクション作品、(韓国版本能寺の変)

まあ、いつの時代も軍事主導で動く国では、常に次のクーデターが起こるという葛藤の中で、疑心暗鬼に取りつかれ破滅するパターン。

当初志が同じ人間でも、トップに立てば、私利私欲にまみれていくのも時間の問題だし、目の上のたんこぶはでかくなる前に取り除き抹殺するに限る。

パク・チョンヒ大統領が、甘い飴を同時に何人にも配り上手に手なずけていて、主導者とは自分手をいかに汚さず、自分に不都合な事を排除していくか、それがトップを維持していく鍵となる。

ビョンホンさんは、スクリーンに登場するやいなや、輝きを消し去り中央情報部部長キム・ジェギュになりきっていた。

ノアール映画での派手な回し蹴りもなく、カッコ良い銃さばきもなく、ニヒルにはにかむ表情もなく、朴訥な中年男を演じきった。

親友を殺すという決断を迫られて実行した事で、彼の大統領暗殺の決意が確定したのかもしれない。

「自分にはむかう奴らは、全て戦車で潰してしまえ」

人間とはあまりに無残で同じ過ちを何度も起こす哺乳類だ。

ただただ虚しさだけが残る作品となった。



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1 コメント

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Unknown (yo-ちん)
2021-03-24 01:21:08
久々のビョンホンさんでした。

人間てやつは、理性で恨みや妬みを押えることができないんだね。
高等動物であるようでいて、どんな生き物よりも学習せず、保身、私利私欲のために他人を蹴落として自滅する・・・ほんとバカだよね。

ビョンホン演じたキム部長さんも数々の難問を乗り越えて次期大統領を匂わされてるのに、盗聴で現役大統領から消されると知ったら、自分を見失うよね。
その時点で辞任してさ、オールインやボーイフレンドみたいに、美しいスヨンだかスヒョンだかとチェジュ島でも南米でも余生を過ごしたなら、絞首刑になどならずに済んだろうに。

ビョンホンさんは相変わらず演技を研究し尽くして、確かにオーラは消えてましたね。
しかし、こういう映画作って、自分で見たら、客観的に史実を振り返り、くだらないことやってたんだなあって気づいたかしら?
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