まつかぜ日記

暮らしの中で思うこと

屋根の上の獅子

2006年05月11日 | 沖縄
沖縄の町を歩いていると
大きな家、小さな家、新しい家、古い家、
いろんな家の入り口や屋根の上でシーサーを見かけます。

雨風にさらされながらも足を踏ん張って家を守っているのだなぁと思いながら見上げていても、ついつい顔がほころんでしまう味わい深い獅子たちなのでした。

儀保シーサー


浦添シーサー


石嶺町シーサー
「出して~」って思っている?


城間シーサー


山川町シーサー


こちらも?



お饅頭の話

2006年05月11日 | 沖縄
首里に「山城(やまぐすく)まんじゅう」という百数十年の歴史を持つお饅頭屋さんがあると知ったのは昨年の沖縄旅行の後でした。
美味しそうなあんこを半透明な薄い皮が取り巻いている素朴なお饅頭。
一日に作れるのは400個、売り切れたら閉店とか。
思えば、なんどもお店の前を通っていたハズでした。。。
今度は必ず!定休日もチェックして午前中に行ってみました。

しかし、戸口には貼られていたのは閉店のお知らせでした。
ガ~ン。



龍潭通りの整備事業に関わる事情のようです。
確かに通りの歩道を広げる工事が所々行われています。
建築中の建物もアイボリーの壁に赤瓦でイメージが統一されているようです。
数年後には綺麗な街並みにすっかり姿を変えるのかもしれません。

でも…お饅頭やさんが閉店していたから言うのではありませんが
無責任な旅行者としては、古くて何となくまとまりが無くても、この街に暮らす人の気配が伺える通りが残っているのも良いのではないかなぁ、と思ったりしてしまいます。

未だ予定は立っていないようですが、いつかまたお店が再開された時にはぜひ食べに行こうと思います。

上手く写真に撮れなかったのですが、手前のガラス窓の向こうに飾られた大きなざるがとてもいい色をしていました。きっとこのざるにお饅頭を乗せて蒸し上げていたのでしょう。本当に素敵でした。


傷心のまま(苦笑)一日歩いていたら、予期せぬお饅頭との出会いがありました。
前出の榮用窯さんへ向かう途中、「ぎぼまんじゅう」と書かれた小さな黄色い札を幾つも目にしたのです。
電柱の上の方とか、道沿いの家の壁など、もうそれはそれは沢山の数です!
シーサー作りを見学した帰りに、気になって辿ってみる事にしました。
しかし、行けども行けども静かな住宅地でそれらしい姿はありません。
諦めて引き返そうかと考え出したその時、「ぎぼまんじゅう この先200M」の大きな看板を発見。
ならばと気を取り直して更に、そしてかなり!歩いた所にお店がありました。(200Mというのは絶対間違いだと思います)

歩いている途中で、何かの記事に「ぎぼまんじゅう」が紹介されていたのを思い出しました。
確か…文字が書いてあるお饅頭だったような?



こちらが「首里名物 ぎぼまんじゅう」です。
手の平いっぱいの大きなお饅頭で、ふかふかの皮はちょっと肉まんに似ていました。
お店に入るとすぐに湯気を上げている白いお饅頭が目に飛び込んできます。
「二つください」と言うと、おばさんがニンマリとして「文字書く?」と聞いてくれます。お願いするとすぐさま、ササッと筆で赤い「の」の字を書いて月桃の葉で包んでくれました。
私は見逃してしまったのですが、夫の話によるとお饅頭を二つ並べて八の字を書くように一筆で二つの「の」の字を書かれたそうです。どうりで目にも止まらぬ早さでした。

この「の」の字はお祝い事の時の「のし」を意味していて、法事用には白いまま使われているそうです。
ショウガ科の草花である月桃の葉の香りがとても良い、あったか~いお饅頭でした。

三味線の夜

2006年05月10日 | 沖縄
沖縄の思い出、もう少し続きます。。。

出発の10日程前、何かおもしろい情報は?とurumax(ウルマックス)を見ていたら『津軽三味線 ふるさとへ還る~北風(うるじんにし)を連れて~』というライブ?を発見したのでした。しかも地元のFM局が抽選で一組招待してくれる、というのです。どんな物なのか?想像もつきませんが沖縄で津軽三味線というのも面白いネ!という事で早速応募してみました。
そして、なんと出発の3日前に当選の連絡が来たのです!ひゃーラッキー♪

国際通りのてんぶす館の会場に入ると、周りは殆どが地元のおば様といった感じで、少々ドギマギ…
でも、舞台が思ったより近く期待が高まります。

三味線が大陸から琉球王国に伝わり、そして日本の本州北限の地・津軽へたどり着いたのが約450年前のことだそうです。
この舞台は、津軽三味線の研究者・大條和雄氏が、津軽の音感と歴史が作り上げた現在の津軽三味線を、そのルーツである琉球へ帰して三味線文化のスケールの大きさを再認識しようというものでした。

まずは、迎える琉球側の雅やかな古典音楽と踊り。
美しい女性の姿の踊り手の方が皆男性だったのではじめは戸惑いましたが…
本当に美しく優雅な演奏と踊りに心まで清らかになって行くようでした。気持ちだけでもありがた~いです。

次に大條先生の講演と津軽三味線の演奏。
間近で体験する津軽三味線は物凄い迫力でした!久しぶりに胸を揺さぶられる感動を味わいました!
そして一番印象的だったのが奏者を見つめる観客の方々の真剣な眼差しです。
かなりご高齢と見受けられる方から小さな子供まで、素晴らしい演奏に身を乗り出し、奏者と一体になった心地良い空気が会場の中を包んでいるのを感じました。

*小さな子供までというのは、大げさでは?と思う方もいるかも知れませんが、
実際に演奏の合間にはお母さんの膝の上でぐずって声をあげる小さな子供がいましたが、いざ演奏が始まるとピタリと静かになるという事が何度もあって、本当に驚きでした。

沖縄の方の芸能に対する熱く深い思いを感じたすばらしい夜でした。

工房見学②*四月の沖縄

2006年05月08日 | 沖縄
ゆいレールの儀保駅を降りて
首里城公園とは反対方向の静かな住宅街をずんずんと入っていった所に
榮用窯・新垣陶器工場はありました。
こちらは「荒焼」と呼ばれる釉薬をかけない南蛮系の焼き物を製造されています。
那覇空港内・ウエルカムホールに置かれている一対の大きなシーサーはこちらの新垣榮用氏の作品です。

門を入ってすぐの売店でお話を伺うと、この首里の窯ではシーサー作りを中心とされていて、甕や杯などの器の類は読谷の工房で製作されているとの事。ちょっと残念でしたが、勿論こちらの売店でも大小様々な器を見ることはできます。


奥の作業場ではシーサーを作っていました。
まず大まかな形を石膏の型で作り、巻き毛(?)や耳などの小さなパーツは手で作り一つ一つ付け、歯や爪の部分をヘラで更に深く掘り出します。
強面のシーサーですが、耳が付いていないシーサーの姿は
職人さんの手元でシャンプーをしてもらったばかりの小さな動物みたい。力の抜けた可愛らしさでありました。(笑)
全長1m位までの物は石膏型を使うのだそうですが、それ以上の大きなシーサーは一から土を積み上げて作っていくのだそうです。
敷地の中にはそうして作られた何頭もの大きなシーサーが、思い思いの場所でくつろいでいる様子で座っていました。

この後、またまた訪ねた壷屋に於いても仁王窯の方に土の事、釉薬の事、意匠・技法についてお話を伺うことが出来ました。(お仕事の途中だったにもかかわらず、かなりのお時間を割いて頂いて恐縮しました。)
さらにずっと気になっていたお隣の常明製陶所にも案内していただいて、窯入れを待つ“エジプトもの”の大壷なども拝見させて頂きました。感激です!

モノ作りの現場に於いてもゆったりと穏やかな時間が流れている。
そんな沖縄を肌で感じた旅でした。

白い花たち

2006年05月03日 | フラワーポット
のんびり沖縄日記を書き綴っていたら
ベランダの白い花がたくさん開いていました。

コデマリは満開です



もう、暫く新たな鉢は増やせないと心に誓っていたのに
ついつい購入してしまいました。じつは八重咲きの花に弱いんです。
これはペチュニアでクリシア・フィールグリーン。



ハゴロモチャスミンも咲き始めました。
ピンクの蕾がパッと開くと真っ白な可憐な花に。


毎年必ず花をつけてくれますが、どうももう一つ元気が無くて…と思っていました。
でも、旅行に出かける為の水切れ対策の一つとして
根元に水苔をしきつめてから少し調子がいいようです。
(帰ってきてからも水苔を外すのを忘れていたのです。苦笑)
何年も水やりが足りなかった訳ですね。。。反省。