保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

【福岡】福岡市 貝塚公園の車両たち

2016-09-09 11:56:00 | 福岡・佐賀

場所:福岡県福岡市東区箱崎7丁目8-35 貝塚公園
保存車両:49627、ナハネフ22-1007
(2016年9月1日訪問)

福岡市地下鉄貝塚駅のすぐ西側にある公園で保存されている車両です。
2011年頃に再塗装などの整備がされたようですが、錆や雨垂れなど若干痛みが見受けられます。


逆光で大変見づらい画像ですが、機関車のデフレクターは門鉄デフになっています。保存後に取り付けられたものだそうですが、鈍重な9600とスマートな門デフが何とも言えない組み合わせです。


ナハネフ22-1007も整備が行われたため、美しい姿になっています。
末期は急行列車に使用されていたためクリーム色の帯が2本になっており、保存後もそのままの姿です。


ナハネフ22は20系客車の2等寝台緩急車として製造され、特急寝台列車に使用されていました。
1970年代になるとそれまで急行列車に使用されていた寝台客車(10系など)の老朽化、14系寝台車の登場により20系そのものの陳腐化が目立つようになったため、20系寝台車を急行列車に転用することになりました。
一部の車両に12系座席車との併結改造が行われ、それらの車両には原車号に1000または2000が追加されました。
このナハネフ22-1007も12系との併結改造がなされた車両で、改造後は急行日南や急行かいもん等で活躍しました。


室内への立ち入りは通常出来ませんが、隣接する通路から室内を見学出来ます。
原形をよく留めていると共に、何と枕やシーツ、ハンガー、スリッパまでもが再現されています。ここまで現役当時の小物が再現されている保存車はあまり無いのではないでしょうか。

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