保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

【福岡】北九州市 和布刈公園の保存車たち

2016-09-08 23:35:00 | 福岡・佐賀

場所:福岡県北九州市門司区門司3491 和布刈公園
保存車両:EF30-1、オハフ33-488
(2016年8月30日訪問)

門司港レトロ観光線の関門海峡めかり駅に隣接する、和布刈(めかり)公園に保存されている車両です。
かつては北九州市内の新勝山公園で保存されていましたが、門司港レトロ観光線の開業に当たり2009年にこの場所へ移動しました。


EF30は有名な機関車ですので、私の拙い説明は不要でしょう。交直流対応、急勾配かつ海水滴る海底トンネルなど関門トンネルの特殊な環境を克服するために誕生した機関車です。
この1号機は1960(昭和35)年に製造されました。EF30には900番台が存在しないため、この1号機が実質の試作機でした。


この1号機は2号機以降の量産機と比べ、車体が若干長いことや側面のコルゲートが無いなどの特徴があります。
一部窓はガラスが失われ、鉄またはステンレスの板で塞がれています。


客車はオハフ33-488です。1948(昭和23)年に製造された車両で、戦後型オハフ33に分類されます。妻面は折妻ながら屋根の絞りが無く、俗に「キノコ折妻」と言われる形態です。
車輌の奥に見えるのは、本州と九州とを結ぶ関門橋です。


オハフ33の車内は一部の座席が取り払われ、カフェとして営業しています。門司港レトロ観光線が運転される日は営業していると思われます。非営業日には車内を見学することが出来ないかもしれません。


関門海峡めかり駅を出発した門司港レトロ観光線のトロッコ列車。保存車両の脇をかすめて走ります。

【佐賀】鳥栖市 鳥栖駅付近のSL

2016-09-08 11:58:00 | 福岡・佐賀


場所: 佐賀県鳥栖市京町 JR鳥栖駅付近
保存車両:国鉄268
(2016年8月31日訪問)

JR鳥栖駅東側に保存されている車両です。
鳥栖駅のホームからもよく見えますが、駅出口はこの車両と反対側にあるため、駅を出てから歩道橋を渡るとこの車両にたどり着きます。


国鉄230形蒸気機関車の内の1両で、1905(明治38)年に北越鉄道(新潟県)18形として製造されました。1907(明治40)年に国鉄に買収され、後に268へ改番されました。
その後は大阪周辺で使用されていましたが1945(昭和20)年頃に鳥栖へ移動し、1954(昭和29)年に廃車されるまで鳥栖で活躍しました。国鉄線上では最後まで残った230形でした。

なお230形蒸気機関車は、これ以外にも2両が保存されています。
・233(京都府京都鉄道博物館)
・BK24(台湾台南市成功大学。台湾へ直接納入されたものですが230形と同型)


立派な屋根が設けられています。
車両右側の線路は鳥栖駅構内の現役の線路、背後にはサガン鳥栖のホームグラウンドであるスタジアムがあります。