場所:福岡県北九州市門司区門司3491 和布刈公園
保存車両:EF30-1、オハフ33-488
(2016年8月30日訪問)
門司港レトロ観光線の関門海峡めかり駅に隣接する、和布刈(めかり)公園に保存されている車両です。
かつては北九州市内の新勝山公園で保存されていましたが、門司港レトロ観光線の開業に当たり2009年にこの場所へ移動しました。
EF30は有名な機関車ですので、私の拙い説明は不要でしょう。交直流対応、急勾配かつ海水滴る海底トンネルなど関門トンネルの特殊な環境を克服するために誕生した機関車です。
この1号機は1960(昭和35)年に製造されました。EF30には900番台が存在しないため、この1号機が実質の試作機でした。
この1号機は2号機以降の量産機と比べ、車体が若干長いことや側面のコルゲートが無いなどの特徴があります。
一部窓はガラスが失われ、鉄またはステンレスの板で塞がれています。
客車はオハフ33-488です。1948(昭和23)年に製造された車両で、戦後型オハフ33に分類されます。妻面は折妻ながら屋根の絞りが無く、俗に「キノコ折妻」と言われる形態です。
車輌の奥に見えるのは、本州と九州とを結ぶ関門橋です。
オハフ33の車内は一部の座席が取り払われ、カフェとして営業しています。門司港レトロ観光線が運転される日は営業していると思われます。非営業日には車内を見学することが出来ないかもしれません。
関門海峡めかり駅を出発した門司港レトロ観光線のトロッコ列車。保存車両の脇をかすめて走ります。