保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

【福岡】北九州市若松区 若松駅付近の9600

2016-09-03 19:10:00 | 福岡・佐賀


場所:福岡県北九州市若松区久岐の浜1 久岐の浜広場
保存車両:19633
(2016年8月30日訪問)

JR若松駅の隣にある公園で保存されている車両です。かつてこの場所は若松駅構内で、広大なヤードが広がっていました。
かつての職場であったであろう場所で保存されています。


この機関車は製造後は名古屋周辺に配置されていましたが、戦後少ししてから若松へ転属し、最後まで若松で働きました。
海が近い場所に保存されているせいかボロボロです。


テンダーにある角穴は、腐食で鉄板が剥がれてしまったものです。他にもテンダー全周に渡って腐食で穴が開いています。これ以上腐食が進めば自然崩壊しても不思議ではない状態です。
エンジン部(ボイラー部)もかなり腐食しているのではないかと思います。


若松駅操車場跡地を示す記念碑があります。機関車とは対称的にきれいな状態です。


正直、ここまで腐ってしまうとパテ塗りや塗装程度でどうにかなるような状態ではありません。
継続して保存してほしいとは思いますが、大きな部品の脱落が起きる前に何とか対処できないものかと思います。


三笠市 旧萱野駅の車掌車

2016-09-03 17:53:00 | 空知(北海道)


場所:北海道三笠市萱野534 旧萱野駅
保存車両:ヨ8103
(2016年9月2日訪問)

国鉄幌内線の萱野駅跡地に保存されている車両です。当時のものと思われる駅舎とホーム(これは復元されたものかと思われます)も保存されています。
なぜか連結器に時計塔が刺さっています(時計は止まっています)。


室内は椅子やトイレ、トイレ仕切りまで全て撤去されており、キャンプ用のマットが敷かれています。後述しますが旧萱野駅はライダーハウスとして使われているため、車両の中に泊まることも可能なのでしょうか。

お恥ずかしながら私がこの保存車を知ったのは2016年になってからであり、いつ頃から旧萱野駅で保存されているのか、それ以前は別の場所で保存されていたのかは全く不明です。
ヨ8103は1990(平成2)年4月時点では岩見沢運転所に配置されていました。つまり幌内線廃止と同時に搬入された訳ではないことが分かります。


萱野駅は1987(昭和62)年に幌内線廃止により廃駅となりましたが、2001(平成13)年に地元住民により整備されました。現在はライダーハウスとして活用されています。

2022年5月21日 現存を確認


【山口】岩国市のD51

2016-09-03 11:27:00 | 山口


場所:山口県岩国市元町1丁目4 SL公園
保存車両:D51-103
(2016年8月29日訪問)

JR岩国駅東口より150mほど離れた場所に保存されている車両です。
フェンスに囲まれていますが、煙室扉のハンドルや窓ガラスが失われています。屋根が無いため若干荒廃しています。


1938(昭和13)年に製造され長らく東北で活躍していましたが、1967(昭和42)年に厚狭へ転属してからは廃車まで中国地方で活躍しました。
画像では見づらいですが、前面および後面の尾灯が車体に埋め込まれています。これは広島工場で検査を受けた機関車でよく見られる形態だそうです。
北海道型では尾灯は引っかけ式だったりそもそも尾灯を装備しないことが多かったため、私にとっては新鮮です。


機関車の反対側は道路から見ることが出来ますが、物置やトイレがあるためすっきりと撮影することは出来ません。


【島根】出雲市 出雲大社前駅のデハニ50

2016-09-03 11:09:00 | 島根

場所:島根県出雲市大社町杵築南1346-9 出雲大社前駅
保存車両:一畑電車デハニ52
(2016年8月29日訪問)

一畑電車(旧一畑電気鉄道)大社線の終着駅である出雲大社前駅構内で保存されている車両です。
現役の電車が行き来する駅構内に置かれていますが、保存車は駅横から出入りするようになっているため入場券等は必要ありません。


室内を見学することが出来ます。
このデハニ52は1928(昭和3)年にクハ4として製造されましたが、翌年には電装化を行いデハニ52に変更されています。
2009(平成21)年のさよなら運転以降は営業用として本線を走ることは無くなりましたが、現在でも車籍が残されています。
この電車の特筆すべき点は、映画「RAILWAYS」のロケに使用されたことでしょう。


客室と荷物室、運転室の仕切りも残されています。


運転台も見学出来ます。機器が簡素なこともありますが、運転席の前後幅が非常に狭いことにも驚かされます。