ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

ツバメシジミ(春型メス)

2017-05-09 20:31:04 | チョウ/シジミチョウ科

 ツバメシジミ Everes argiades argiades (Pallas, 1771) は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)ツバメシジミ属(Genus Everes)に属するチョウで、和名の由来でもある後翅の尾状突起が特徴。北海道・本州・四国・九州に分布し、平地の草原や公園などで見られる普通種である。食草は、マメ科(ミヤコグサ,シロツメグサ,レンゲ,コマツナギなど)で、3月~10月にかけて本州暖地では年に4~5の発生する。翅表は、オスが青紫色、メスが黒色で、裏面は灰色がかった白色で後翅に橙色の紋を持っている。
 さて、チョウの中でも、一年のうちに何回も羽化する種は「季節型」と言って、羽化した時期によって「春型」「夏型」「秋型」に分けられ、それぞれ翅の色彩や形状が異なることが多い。 ツバメシジミも「季節型」があり、特に春先に出現するツバメシジミのメスには、翅表面に青い斑紋が出現することがある。今回、翅表面に青い斑紋が出現したツバメシジミの春型メスを撮影したので紹介したい。(夏型のメスでも、見る角度で翅の構造色により青く見えることがある。)
 メスの翅表面に青い鱗粉がのる種は、他にミヤマシジミが知られているが、これも春や秋の低温期に羽化した個体に限られる。

参照:チョウの季節型

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ツバメシジミ(春型メス)の写真

ツバメシジミ(春型メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.6 1/1000秒 ISO 200(撮影地:栃木県 2017.5.03)

ツバメシジミ(春型メス)の写真

ツバメシジミ(春型メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO 200(撮影地:栃木県 2017.5.03)

ツバメシジミ(夏型メス)の写真

ツバメシジミ(夏型メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/125秒 ISO 320 +1EV(撮影地:埼玉県所沢市 2010.10.10)

ツバメシジミ(夏型メス)の写真

ツバメシジミ(夏型メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 200(撮影地:東京都あきる野市 2010.9.26)

ツバメシジミ(夏型オス)の写真

ツバメシジミ(夏型オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE FF8.0 1/160秒 ISO 250(撮影地:山梨県山中湖村 2013.9.01)

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