ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

夏の大三角

2021-09-11 17:07:21 | 風景写真/星

 9月二度目の週末。本来ならば新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言は12日で解除の予定であったが、何と東京をはじめ19都道府県で今月30日まで延長され、高速道路の休日割引も同日までない。天候も不安定なため、仕方なく土曜日は自宅で自粛である。星空に関しては、この週末を逃すと今後は月明かりが邪魔をしてしてしまうため、残念ながら10月まで撮ることが出来ない。
 そこで本日も、先週末に引き続きソフト「DxO PureRAW」を試用して、過去に撮影した星景の再現像を行い、この記事では「夏の大三角」をテーマに取り上げてみた。他の再現像した写真は、掲載済み記事において差し替えを行っている。(参考:星峠より天の川

 夏の大三角 The Summer Triangle とは、夏の夜空を彩る3つの1等星である「はくちょう座α星のデネブ」、「わし座α星のアルタイル」、「こと座α星のベガ」これらの星を結んでできる大きな三角形のことである。3つの星の中で1番明るいのはベガで、ベガ→アルタイル→デネブの順番で輝きが弱まっていく。
 これらの星のうちベガとアルタイルは、七夕の伝説における「織姫(おりひめ)」と「彦星(ひこぼし)」である。伝説とは、織姫と彦星という夫婦が遊んでばかりいたので神様が怒って2人を天の川で分けてしまったというものだ。年に一度、7月7日の七夕の夜に会うことを許されたが、雨で再会が叶わないと織姫と彦星は涙を流す。この雨は「催涙雨(さいるいう)」と言われている。織姫と彦星の間は距離は、15年光年。かなりの遠距離だが夫婦の絆は強くありたい。
 夏の大三角は20世紀に定着した呼び名であるため、この三角形にまつわる古い神話は存在しないようだが、こと座、わし座、はくちょう座は、それぞれギリシャ神話にも登場する。織姫と彦星にとどまらず星座には様々な物語が関連している。今後は、満天の星の美しさだけではなく、隠された物語とともにロマンを感じるような星景写真を撮れるようになりたいと思う。

以下の掲載写真は、533*800 Pixels 及び 1024*683 Pixels で投稿しています。

天の川と夏の大三角の写真

夏の天の川と夏の大三角
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Canon EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F2.8 38秒 ISO 2000(撮影地:長野県松本市/乗鞍高原 2018.07.21 1:38)

天の川と夏の大三角の写真

夏の天の川と夏の大三角
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Canon EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F2.8 38秒 ISO 2000(撮影地:長野県松本市/乗鞍高原 2018.07.21 1:38)

天の川と夏の大三角の写真

夏の天の川と夏の大三角
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Canon EF17-35mm f/2.8L USM / PRO1D プロソフトン[A](W)使用 / 絞り優先AE F2.8 25秒 ISO 2500(撮影地:長野県松本市/乗鞍高原 2020.08.29 2:02)

天の川と夏の大三角の写真

夏の天の川と夏の大三角
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Canon EF17-35mm f/2.8L USM / PRO1D プロソフトン[A](W)使用 / 絞り優先AE F2.8 25秒 ISO 2500(撮影地:長野県松本市/乗鞍高原 2020.08.29 2:02)

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