ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

長野へチョウ探索その2

2021-07-09 19:05:34 | チョウ/ゼフィルス

 7月3日から7月11日までの9日間にちょっと早めの夏休みを頂いたことは、前々回の投稿でお知らせしているが、連休中には様々な計画を立てており、新型コロナウイルスのワクチンを会社の職域接種(モデルナ社製)で打つこともその1つであり、7月5日の月曜日に第一回目を接種してきた。接種後に倦怠感や発熱などの副反応は全くなく、注射をした部分が三日ほど触ると少し痛みを感じる程度であった。二回目のワクチン接種は8月20日に予約をしている。
 ワクチン接種をしたからと言って安心ではない。ワクチンは免疫により感染しても重症化を防ぐという効果があるが、新型コロナウイルスに感染もするし、感染すれば他の人へも移してしまう。大切な人を守るためには、ワクチンを接種しても感染防止対策を徹底して行わなければならないのである。
 私の住む東京は、7月12日から8月22日まで、4回目の緊急事態宣言が発令されることが決まったが、先日、朝方に仕事でNHKの近くのパブを通った時、マスクもしないで大声で騒いている20代の若者10人ほどがいた。朝まで飲んで大騒ぎ!これが現実である。今回の緊急事態宣言も飲食店がターゲットにされ、特に酒類を提供されている方々とその関係者のご苦労ご心痛は計り知れないものがあるが、毎晩ワイン一本空ける酒好きな者から言えば、酒(飲み食い)そのものと感染は関係ない。数人での会食が原因だと思っている。居酒屋でも、黙って一人で沢山飲んで食べれば良いと思う。後手後手の政府の方針や対策に文句を言うのも良いが、宣言が解除されれば、感染が再拡大する元凶は我々個々人にあることを肝に銘じるべきだろう。今後も、ワクチン接種の有無に関わらず、とにかく一人一人が自覚し行動することがすべてだと思う。
 私は、この一年以上、通常の生活をし、ホタルや昆虫の観察、風景写真の撮影で日本各地へ遠征してきても一切感染してこなかったのは、単に運が良かったわけではない思う。また緊急事態宣言が発令されるが、今後も感染対策を万全に行った上で予定通りに遠征したいと思う。

 さて、前置きが長くなったが、夏休み初日は長野県に前日入りしてチョウの探索を行ったが、夏休み5日目の7月8日も再びチョウ探索で長野県の同じ場所に向かった。目標は、ウラジロミドリシジミのオスの全開翅写真の撮影である。本種は2015年と2016年に撮っているが半開翅であった。同地区にはメスの全開翅写真を撮った2018年以来3年ぶりで、通算10回目、今週だけで2回目の訪問である。
 7月3日の時点では、ハヤシミドリシジミは見たもののウラジロミドリシジミは未発生であった。5日経過した7月8日では、ハヤシミドリシジミのオス1頭、メス5頭を確認。そしてウラジロミドリシジミはオス2頭を確認することができた。当地には久しぶりの訪問であったが、今も無事に生息していたことが嬉しい。
 朝5時の気温は20℃で曇り。カシワの木を叩いてみると、どの個体も全く降りてこない。ウラジロミドリシジミ2頭は、カシワの樹冠に上がってしまいお手上げ。ようやく下草に降りてきたのは、ハヤシミドリシジミの雌雄1頭ずつのみであった。ウラジロミドリシジミは諦め、ハヤシミドリシジミのオスの開翅を撮ろうとカメラをセットするがなかなか翅を開かない。1時間経過すると雨が降ってきて、傘を差しながら更に1時間ほどずっと見守ったが、結局、翅を開くことなくカシワの木へ飛んで行ってしまった。
 ウラジロミドリシジミは発生初期で、まだ撮影のチャンスはあると思うが、翅が擦れていない新鮮な個体を撮りたい。今年は、生息していたことに感謝するに留め、来年、再訪問しようと思う。
 以下には、今回下草に降りてきたものの翅を開かなかったハヤシミドリシジミの写真と映像、過去に東京都内の生息地で撮影した同種オスの開翅写真、そして今回は全く撮ることができなかったウラジロミドリシジミについては、過去に同地区と違う地区で撮影した半開翅写真を掲載したいと思う。

以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと拡大表示されます。また動画においては、Youtubeで表示いただき、HD設定でフルスクリーンにしますと高画質でご覧いただけます。

ハヤシミドリシジミの写真

ハヤシミドリシジミ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/200秒 ISO 3200(撮影地:長野県 2021.7.08 5:32)

ハヤシミドリシジミの写真

ハヤシミドリシジミ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 3200(撮影地:長野県 2021.7.08 6:54)

ハヤシミドリシジミの写真

ハヤシミドリシジミ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/125秒 ISO 3200(撮影地:長野県 2021.7.08 7:13)

ハヤシミドリシジミの写真

ハヤシミドリシジミ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/100秒 ISO 3200 +2/3EV(撮影地:長野県 2021.7.08 7:24)

ハヤシミドリシジミの写真

ハヤシミドリシジミ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 400(撮影地:東京都 2018.6.24 7:09)

ウラジロミドリシジミの写真

ウラジロミドリシジミ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.6 1/160秒 ISO 3200 +1EV(撮影地:長野県 2015.7.5 5:20)

ウラジロミドリシジミの写真

ウラジロミドリシジミ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 1600 +2/3EV(撮影地:長野県 2015.7.5 7:12)

ウラジロミドリシジミの写真

ウラジロミドリシジミ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 200 -1/3V(撮影地:群馬県 2016.7.18 6:47)

ウラジロミドリシジミの写真

ウラジロミドリシジミ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 200 -1/3V(撮影地:群馬県 2016.7.18 6:47)

ハヤシミドリシジミ Favonius ultramarinus

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