本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

種智院大学

2015-11-17 20:36:35 | 住職の活動日記

弘法大師が作られた

日本最初の私学「綜藝種智院大学」

(しゅげいしゅちいんだいがく)

は幾度の変遷を受けて、

京都洛南の地より今は伏見区の

向島にあります。

 

   

 

昔の巨椋池、今は干拓された

広々と広がる田畑の中にポツンと

 

   

 

その威容を構えています。

 

天長5年(828)空海55歳のとき

左京九条に建てられました。

「物の興廃は必ず人による

人の消沈は定めて道にあり」

という建学の精神で

当時の学校とは一部の限られた

人のみが行けるというもので、

空海は広く庶民のために

門戸を開いたのです。

 

     

 

一歩中に足を踏み込むと、

突き当りには大師像と不動明王

観世音菩薩がお祀りされています。

 

綜藝種智院とは

「あらゆる学芸を綜合して、

完全な智慧をうえつける」

という意味です。

宗教だけに偏らず

ありとあらゆる学問を学び尽くす

ということは、当時としては

画期的だったのです。

 

なぜ向島の地に… ?

思いおこしてみると

この向島という場所

 

    

 

近鉄向島という駅があり

この近くの地名にも残るように

「二ノ丸小学校」という小学校も

あり、

この地には、徳川家康が

居城を持っていたのです。

 

   

 

この伏見の付近は水運の中心で

幾筋もの川が入り組み、

秀吉も伏見城から船で大阪城まで

行き来したということです。

 

   

 

たぶん、秀吉の城の向かいに

家康は城を構えていたので

向島と呼ばれたのかな… ?

 

平安のころより都を支える

物流拠点でもあり、

軍事拠点でもあったのです。

時は移り、

種智院大学も往時の拠点に

移ったのは何かの

奇しき因縁でしょうか??

 

向島駅ちかくの公園では

 

  

 

柿の葉の美しい紅葉が、

 

    

 

そして可愛い柿の実が

美味しそうに生っていました。

 

余談ですが、

この種智院大学もいろいろ

面白い無料の講義もあり、

◎12月5日 1時からは

弘法大師の「性霊集」の講義、

◎1月8日には6時半より

井沢元彦客員教授による

「日本史の新しい見方」

場所はキャンパスプラザ京都です。

 

出かけてみたいと思っています。

おすすめですよ!!

 

 

 

 

 

 

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「憎い奴!!」

2015-11-16 21:29:21 | 住職の活動日記

「憎い奴」というのは

多かれ少なかれ私たちの周りには

いるものです。

 

しかし、このことも冷静に考えると

なにも、「憎い奴」という人が

いるわけではありません。

ただ自分にとって都合が悪かった

その人はだれが見ても

「憎い奴」という人ではありません。

 

自分、自分という

自分の我を立てるわけですから

その我執によって

「憎い奴」という心が生まれて

いるだけのことなのです。

 

二人の修行者が旅の途中

大きな川に出くわした。

その川を渡れずに

女性が困っている。

そしたら一人のお坊さんが

私がお助けいたしましょうと

ひょいと、その女性を背中にしょって

川を渡っていた。

すると、歩きながら

もう一人の坊さんがぶつぶつ

不機嫌な顔で文句を、

どうしたんだと聞くと

「お前は坊さんの身で、

その上修行中ではないか、

女性の体に触れるとは

けしからん!」

と怒っている様子なのです。

背負った方の坊さんが

お前はまだその女性を

背負っていたのか、

確かに川を渡るときは背負ったよ

でも降ろした途端、

心も女性から離れたよ、

背負わんお前が

まだその女性を背負っていたのか

 

という話がありますが、

私たちは案外

このようなことで悩んでいるのです。

背負わない坊さんが

アイツは修行中の身で女性に

触れたけしからん、と

自分の心に腹を立てているのです。

背負った方の坊さんの方は

背負って体に触れたけど

そのこと自体心にはなにもない、

 

案外そんなもので

「憎い奴」という自分の心に

腹を立てている。

腹を立てている憎い奴という

人はいないのです。

 

そのことを仏教では「縁起」

というようです。

今、腹を立ててごらん、

はいわかりました、

腹を立てますと

怒ることはできません。

腹がたつのも、悲しむのも

縁起です。

縁が催せば腹も立つし涙も出る。

 

自分があって、

憎んだり、腹を立てたり

出来るのであれば、

止めることもできるはずです。

それができないということは

自分という我はないという

ことになります。

 

煩悩も同じことで、

自分が起すのでもなく

縁によって起こってくる。

ちょっと分かりにくいかもしれませんが

煩悩が起きるのも縁起です。

 

自分があって煩悩を

起すというのは解釈です。

私たちはこの解釈で

悩み苦しんでいるようです。

 

という私も、

「憎い奴」と思う亡霊に

ずいぶん悩まされました。

私が憎い奴と思ている

その人は傍から見れば立派な人で

ただ私が思う「憎い奴」という

自分の心に自分が

振り回されていたのです。

だから、自分で自分を憎み

悩み苦しんでいたのです。

 

憎い奴と思っていたその人は

別に悪意があって自分を

悩ましていたわけではありません。

 

よく仏教では、

「実相を観よ」とか

「真如を観なさい」

ということをいいます。

つまり、煩悩の真如を観なさい

という意味でしょう。

煩悩そのものの姿を観なさい。

それは煩悩は悪意をもって

起しているわけではなく

よくよく見れば

それは縁によって起こっているのだと、

縁起の法則にのっとって

煩悩は起きている。

 

なかなか難しい問題ですが

自分なりに少し吹っ切れた

ところもあって

考えてみました。

 

 

 

 

 

 

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MRJ初フライト

2015-11-15 20:28:08 | 住職の活動日記

とても美しい機体です。

初フライトも綺麗な姿で

空気に逆らわないような

溶け込んでいるようでした。

 

やはり、日本初のジェット機

ということもあって以前から

気になっていました。

確か、2012,3,5にもブログに

書きました。

もうその頃初飛行間近と

思っていたのですが、

念には念を入れてということで、

今になったのでしょう。

同じような機体で、お隣の国は

すでに完成させていて

出遅れた感はあったのですが、

いやはや出来上がってみると

その出来栄えは雲泥の差では

ないでしょうか。

 

世界の名機と言われた零戦を作り

その後GHQからは飛行機の製造を

中止させられ、

日本の飛行機技術は消えたかに

思われたのですが、

意外なところで脈々と

受け継がれていたのでは

ないでしょうか。

 

今楽しみにしているドラマに

「下町のロケット」があります。

日本の技術はこうした町工場で

必死に研削されていたように

思います。

今度の「MRJ」も細部にわたって

町工場の小さな技術が生かされて

いるようです。

強度をあげれば部材が重くなる

それを、

強度をあげながら部材を軽くする

この相反する問題に

取り組んでこられたのです。

 

「不可能を可能にする」

そこに技術者の魂がある。

その心意気で諦めずに取り組んで

試行錯誤を重ねながら

作り上げてこられた。

 

そのような話を聞いていると

本当に『下町ロケット』の話は

事実なのだと

あらためて驚かされました。

 

フィロソフィーということは

哲学と訳されますが

もともとは『愛する』ということが

語源のようです。

物に対する愛情の賜が

この技術の発展になったのでは

「不可能だから挑戦する」

「挑戦することが楽しい」

そのような気持ちの集まりが

「MRJ」という飛行機を

細部に渡って支えているようです。

 

自動車はロボットでも作れる、

飛行機になるとロボット半分

人間の技が半分、

これがロケットになると

ほとんどが人間の技でなければ

飛ばないということを

聞いたことがあります。

「MRJ」も本当に

日本が培ってきた技術が

いたるところに生かされて、

日本の宝物のような飛行機

ではないかと思います。

 

少し出遅れた感はありますが

この技術が詰まった「MRJ」は

ちょっとやそっとでは真似できない

そのような日本の技が満載の

飛行機ではないでしょうか。

 

見れば見るほど、

聞けば聞くほど

この「MRJ」の素晴らしさが

聞こえてきます。

 

最近ではいろいろな偽装の

話を聞くたびに

日本人の心は

どこに行ったのだろうと

悲しく思っていたのですが、

今度の「MRJ」の話を聞くたび

やはり、日本の技術は

確かなものが受け継がれていた

それも下町の町工場に、

なにかしら、

心躍るとてもうれしい話でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

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花あれば花を観る 雨の日は雨を聴く

2015-11-14 20:52:59 | フラワー

昨日から続く雨、

今日も降ったり止んだり、

部屋には花が活けられました。

 

    

 

山頭火の歌ではないですが、

 

山あれば山を観る

雨の日は雨を聴く

春夏秋冬

あしたもよろし

ゆうべもよろし

 

という気持ちで、花を観て

雨を聴いています。

 

 

   

 

そしてまた、今日は

世界糖尿病の日

世界中でいろいろな建物が

青色に染まっているようです。

京都の東寺も五重塔がブルーにライトアップ

また京都タワーも伏見桃山城も

どこか見てみたかったのですが

生憎、今孫との戦争中

そんな余裕はありません。

 

   

 

ただ右から見たり

 

  

 

左から見たりと

花を観ています。

 

山頭火の人生も大変な

ご苦労のあった人生のようです。

そのような中

「あしたもよろし  ゆうべもよろし」

という心境は

やはりどこか、

人生を達観しているようです。

パンを恵んでもらったが

固くて歯が抜けた口では

食べられず

寄ってきた野良犬にあげてしまった

というエピソードも残っています。

 

山頭火も厳しい苦難の

人生であればこそ

型にとらわれない

自由自在に自分の感情を

素直に表現できたのかもしれません。

 

今日は山頭火に習い

花あれば花を観る

雨の日は雨を聴く

そのような心境で

雨を愛でながら過ごしていました。

 

 

 

 

 

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箸をおいたら靴を履け!

2015-11-13 20:53:33 | 住職の活動日記

「箸をおいたら靴を履け」

という諺があるらしいのですが、

私は知りませんでした。

「食べてすぐ横になると牛になる」

とは、よく耳にタコができるほど

聞かされました。

 

しかし、食べた後はすぐ動くより

少しゆくっりして動いた方が

消化吸収がいいと

聞いたことがあります。

 

そこを逆手に取ってでしょうか

消化吸収される前に動けと

そうすると、肥満とか血糖値の上昇を

抑えるということでしょうか。

 

この年になると、

食べて少し飲んでゆっくり

いつの間にかウトウトと

なんとも至福の時です。

 

最近「サルコぺニア肥満」という

ことが問題になっているようです。

私も驚いたのですが、

体重は変わらず、OKかと

ところがふと気がついたのですが

体重は変わらないのに

なんだか太ももの周りが

以前に比べ細くなったようです。

 

ただでさえ、体を動かさないと

筋肉量は減っていきます。

これは年とともにいたしかた

ありません。

が、そこが一番怖いところで

体重は変わらないのに

太ももが細くなる

これは明らかに筋肉が減り

脂肪が増えているということです。

これが今いわれている

『サルコペニア肥満』ということです。

 

筋肉が減る、

運動機能の低下

要介護のリスクも増える

  +

脂肪が増える

悪玉物質が分泌

生活習慣病のリスクが大

 

このことは同時進行です

筋肉が減ると

脂肪が増える

体重が変わらないと

安心していると

静かに「サルコペニア肥満」が

忍び寄ってきているということです。

 

それで、

ここ一番頑張って、

「箸をおいたら靴を履け」

のことわざ通り

食べてウトウトするところを

なにかしら体を動かすことに

務めようと頑張っています。

 

かれこれ、ひと月あまり

そう急には結果はでませんが、

今月の検査で少しでも

いい結果が出れば 

と思っているのですが

 

と、昨日も家の周りをぐるぐる

(徘徊ではありません!)

日の落ちるのも早くなって、

 

   

 

夕日がとてもきれいで

飛行機雲もいいコントラストを見せています。

 

裏庭の「山法師」

もう葉を落とし始めています。

表から見る葉は枯葉ですが

裏から透かして見ると

 

   

 

何とか紅葉らしきものが

自分には美しく見え、

 

   

 

ちょうど逆光気味に撮ると

なおさら際立って、

美しく思えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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jijiはガキ大将!!

2015-11-12 21:08:43 | 住職の活動日記

孫二人のパワーに振り回され

可愛さ反面、ほっとけば

どこまで調子に乗るやら!

たかだか2年余りしか生きていない

ガキどもに何が分かるか、

舐められてたまるか

悪いことは悪いと

断固として親どもが団結して

孫を泣かせます。

子供は泣くのが仕事と割り切って

泣くのを楽しむくらいの

こちらの余裕をかまして

見つめています。

「子どもは弾圧しかない!!」

といった方がいますが

ある面あたっているのかも??

 

子どもも煩悩の塊です。

そして、親の様子をうかがいながら

ここまでしたら怒られるかな?

と、親の心の斟酌をはかっています。

 

自分が起した煩悩なら

自分で止められずはずです。

ところが止められないということは

自分が起した煩悩ではないのです。

起こるべくして起こる煩悩です。

煩悩は自分の意思に関係なく

起こってくるのです。

それは縁起によって起こってくるのです。

 

そこのところを

子どもの頃から

しっかり押さえておかないと、

煩悩はどこまでも

自分の意思に関係なく成長していきます。

 

麦踏ではないですが

小さい時に踏んづけて

おかないと立派な麦には育ちません。

煩悩も同じです。

煩悩は自分で自分をもて余すのです。

 

自分といっても二つの自分がある。

人間は分別(ふんべつ)の生き物です

しかし、分別するから

物事を理解したり研究したり

出来るので一概に

悪いとは言えませんが、

分別することによってそれに愛着する

ということが出てきます。

愛着すると、それによって

煩わし悩まされるということが

起きてきます。

自分自分と言っていますが

よくよく見てみると、

分別する自分と

愛着する自分とが

二つあるということです。

 

子どももよく見ていますと

好き嫌いを分別している

しかし愛着するという心が

まだ薄いようです。

ここでたたいておくと、

その時は泣きわめきますが

なにかしら別の興味が出ると

ケロッとしているものです。

 

そしてまた、

厳しくした方がなついてくる

ような気がします。

本能的に

自分では分からないでしょう、

けれども、自分を克服できた

という一面を感じ取っているのでは??

 

愛着に負けて流されてしまう

自分もいるのですが

それを克服できた喜びを

味わうことのできる自分も

いるように思います。

 

まあ、しばらく孫との戦いでしょうか??

なんだか可愛いのですが

可愛い可愛いとばかりも

言っておれませんので … 

当分ガキ大将をつとめます。

 

 

 

 

 

 

 

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カニが解禁になりました。

2015-11-11 20:04:14 | 漢字

カニの美味しい季節になりました。

チラシの広告にはカニを食べる

案内がしきりに入ってきます。

こちらは越前ガニとか香住の方も

それから人間を反対にした

「間人」(たいざ)のカニも高級品です。

 

カニという漢字は「蟹」と書きます。

解くの下に虫を書きます。

どうも解せません??

なぜ虫がつくのだろう、

 

虫という漢字

もともとはマムシの頭を表したもの

グネグネした音を表し

そこから虫の総称になったようです。

しかし、虫という字

幅広い意味をもっていて、

動物の総称もあらわします。

羽虫といえば鳥、毛虫は獣をいい

はたまた、裸虫といえば人間なのです。

大きくは毛の生えてない虫ということで

人間ということなのでしょうか?

 

お寺の必需品「ろうそく」も

漢字では難しい字になり

「蝋燭」と書き、

やはり虫へんが付いています。

ロウソクも元々は蜜ろうから取った

からということでしょう。

また、

「融通念仏」ということの

「融」も虫がついています。

漢字の成り立ちも不思議ですが…

はたまた、

宇治の近くには

「蟹満寺」というお寺さんもあります。

を救った功徳での害から

免れたので、蟹と蛇をお祀りした

ことからこの寺の名前が付いたようです。

 

まあ、虫へんの字は見ていて

面白い字もたくさんあります。

「蝨」最近見ませんがシラミ、

「蠢」春に虫が動くと書いて

(うごめく)とはよくできています。

 

私も虫は嫌いではないのですが、

好きというほどでもなく、

ただ、虫の動きを見ているのは

飽きが来ません。

 

たかが虫かもしれませんが

されど虫です。

最近の研究では癌を見つける

虫が見つかったとか、

それから、蜘蛛の糸から最強に強い

繊維を見つけた科学者がいて、

その糸で作った織物は

鉄よりも強い、これからの未来の繊維

として注目を集めそうです。

虫の生きざまから、

また、虫の形からいろいろな、

現代に役に立つ物が出来てきて

いるようです。

そういえば最近の車の形

どこか虫に似たものもあるようです。

 

カニを食べたいな~ !

ということから、考え出すと

今朝も早くから目が覚めてしまいました。

 

 

 

 

 


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2015-11-10 18:22:51 | 漢字

ちょうど、煩悩というところを

調べていたら、

煩悩とは百八煩悩といわれるように

さまざまなはたらきを持っています。

そこで、名前もたくさん持っているのです。

 

随眠(ズイミン)私たちの心身を眠らせる

(ワク)心が迷い惑う

染汚(ゼンマ)心が汚れる

(ロ)煩悩が漏れ出る

などなどありまして、

その中の一つに

「纏」(テン)という名前もあります。

心を縛りつけて善を妨げる

ということです。

 

別に、漢和辞典でも見てみると

「纏」は{まとう}とも読みます。

 

    

 

火消で使う「まとい」も漢字では

「纏」と書きます。

 

たまたま、消防署に用事があって

そこで見たのがこのまといです。

宇治の消防団のまといです。

もう使われなくなってお蔵入り

ということで展示してあります。

 

たぶんこのまといも煩悩の纏も

同じではなかろうかと、

そんなことを思っていました。

 

何でまといなんかふるのだろう??

目立ちたがりか?

でもなさそう、とても危険!!

たぶん火元はここと示しているのでしょう。

ここに水をまけと、

だからまといを振るのは危険だし

一番重要な役目だったのでしょう。

 

     

 

三室戸寺という名前が彫ってある

昔の放水銃、

バケツリレーの時代、

これは画期的な道具に違いありません。

 

それからまた、

先日見つかった奈良の桜井市の

遺構は「纏向遺跡」(まきむく)

と、同じ字を書くのです。

 

この「纏」という字も

いろいろな使われ方ですが

もともとは「転」からきているようで

「糸を巻きつける」

というのが本来の意味のようです。

 

余談ですが、

糸偏をはぶいた「廛」(テン)は

店に借用して、店舗という

意味になっています。

 

纏という字も

地名から、火消のまとい

そして人間の微妙な心の

煩悩の姿まで表しているのは

面白く愉しいかぎりです。

 

 

 

 

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ちょっとした秋の風情

2015-11-10 18:01:41 | 住職の活動日記

モミジの名所はこれから、

けれども、もうモミジどころは

混雑の様子です。

 

近くの向島中央公園、

誰もいないのですが、

 

   

 

カエデの紅葉が見事です。

昨日と打って変わって

気持のいい天気になりました。

青空との対比が清々しい。

 

   

 

見事に真っ赤です。

待っている間、公園でのんびり

紅葉を独り占めしてきました。

 

近くの駐車場では、

 

 

    

 

 

ススキの穂が風になびいて

なんだか、秋の風情です。

 

今年は、たぶん

紅葉狩りは難しいでしょう?

でも、身近なところに気を付けて見れば

いたるところに

秋の装いを感じることができます。

 

山手の紅葉は今が見ごろの

二十日頃が一番の見ごろとなるでしょう。

ちょうど三連休が一番いい時ではないでしょうか。

その頃は大変な人出になると思います。

 

春はただ 花のひとえに咲くばかり

もののあわれは 秋ぞまされる

 

と、歌にありますように

これから自然の移ろいが面白い

季節となります。

 

私たちにとっては体調管理も

難しい時期でもあります。

どうぞご用心  !!!

 

 

 

 

 

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てんやわんやの大騒ぎ!!!

2015-11-09 17:54:29 | 住職の活動日記

わが家も急に賑やかに 

出産を控えた娘も帰ってきました。

つわりの娘もまだ収まらず、

孫たちも二人になると

倍どころか数倍にも元気が増すようで

家の中は

てんやわんやの大騒ぎです。

 

昨日今日と

しっとりと雨が降ったり止んだり、

昨日は立冬

これからいよいよ寒さも厳しく??

というものの、

外は今も20℃

まだまだ紅葉は後のようです。

 

ふと見かけた、雨に濡れた

 

     

 

赤い実をつを付けた街路樹

水玉が宝石のように光って

しばし足を止めて

見とれていました。

 

    

 

隣りの花も濡れた姿が美しく

冬の中でも美しく咲く花に

目を奪われます。

 

    

 

この木の落葉も

表は赤、裏は白い色をしています。

濡れ落ち葉ですけど

なにかしら風情があります。

 

これからしばらくは

我が家はてんやわんやです。

嬉しい悲鳴ですが、

JIJI & BABA の体力が

心配です。

特にBABAは忙しく

JIJIはこうゆう時なんのお役にも

立てません。  

 

まあ、何かに備えて常にスタンバイ

状態でいるということが

務めのようです。

 

 

 

 

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