本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

Bamboo Forest

2015-11-08 15:19:20 | フラワー

タイの先生の監修のようで

日本の竹林をイメージしたとか、

 

 

    

 

竹の林に咲く花です。

 

竹と仏教も関係が深く、

竹林精舎というのは

祇園精舎と並んで最初に出来た

お寺です。

本来はお寺のことを精舎といいました。

 

寺という言葉は

もともと中国では役所のことで

昔西域から来た僧侶が最初に

そこに宿泊したので

僧侶のいるところを寺というように

なったとか、諸説紛々です。

 

お寺の襖絵にも

「竹に虎」、「ライオンと牡丹」

という組み合わせで描かれます。

獰猛な虎の天敵は像です。

象は長い牙が竹に絡まり

竹林の中には入ろうとしません。

だから虎にとっては

竹林の中は安全な場所です。

ライオンは皮膚が弱い、

だから、虫が嫌いなのです。

ところがいい香りのする

牡丹の中にいると虫は寄って来ない

安心していられる。

 

この喩も、

虎とライオンを自分に置き換えて

みるとよく分かるのです。

自分の心の中に竹林を植え

牡丹を咲かせると

煩悩という像や虫は近づかない

 

そうやって、静かに瞑想し

三昧を得て智慧を磨く

そこが修行の場なのだと、

最初に出来た精舎が竹林精舎という

そういう意味合いがあるのでしょう。

 

 

    

 

この花の上には

極楽鳥が飛び、

 

    

 

足もとは小さな蘭で飾られ、

タイの先生のイメージでは

竹林精舎を意味しているのでは??

 

また面白いことに

宇治から少し行った「八幡」というところ

「松花堂庭園」もあり、

そこには美しい竹林が

いろいろな形で作庭されています。

エジソンが最初の電球を作った

そのフィラメントに使ったのが

ここの八幡の竹なのです。

 

宇治から北西の方向には

長岡京があり、

タケノコの産地です。

美しい竹林には藁が丁寧に

敷かれて早や掘りの筍の

準備中のようです。

 

竹というのも面白い

ほったらかしにしていると

竹藪になって蚊の棲家になりますが

手入れされた竹林は

すうっと伸びた竹に

その下には苔が生えて

その周りを散策すると

とても清々しいものです。

 

 

 

 

 

コメント
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