本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

過剰な快適さの追求が…

2007-06-21 23:36:20 | 住職の活動日記
 今朝の新聞、ドキッとしました。

過剰な快適さの追求が、森の破壊につながる

 「 大豆やサトウキビの畑や牧草地、道路などの開発が大きな要因 」 と、

アマゾンの熱帯雨林の危機を訴え、ブラジルから来日した、パウロ・ピナジェさん。

「 先進国でのバイオエタノールの使用が、本当の意味で環境にいいことなのか、

一人一人が考えるべきではないか 」

 サトウキビは、ブラジル国内向けに作られている、輸出するためには、新たに森を

切り開かねばならない。

 森林をつぶした畑で作られた大豆などが、最終的には日本の食卓に上がることも多い

と指摘する。

 「 過剰な快適さの追求がすべての原因。なにげない暮らしが、アマゾンの森の破壊につながっていると自覚してほしい 」

 私たちの無意識な暮らし方が地球の向こう側の人たちの生活まで脅かしているのか!

ほんとうに考えを新たにしなくては、いけません。

 人間は消費するだけで、肝心の「 水 」「 空気 」「 土 」 など

何一つ作り出すことは出来ないのですから。

 すべてのものに 『 心をこめて 』 『 心して 』

頂かなくてはなりません。 つくづくそう思いました。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

〇 △ □ 

2007-06-21 17:59:27 | 住職の活動日記
 気になってる言葉です。

      〇 △ □

 これは『 仙涯和尚 』(せんがいおしょう) という方の言葉なんです。

 なんじゃこりゃ!  というかんじですが。

 
 これを上手に使っている所に出会いました。四国巡礼の時、太龍寺ロープウェイ

に乗りました。太龍寺というお寺さんも、西の高野山といわれるだけあって、とても立

派なお寺です。一番感動したお寺です。
 
 そこにかかるロープウェイ、川を越え、山を越えて行く、素晴らしい絶景を楽しみなが

らお寺まで、一跨ぎです。

 (昔も、今でも歩き遍路の方は一日ががりで上がられたのだろう) と思いつつ、


 ここのロープウェイのシンボルマークが 『 〇 △ □ 』 なのです。

「 〇と△と□、即ち全く異質なもの同士かたく結ばれております 」

「 四国ケーブル(企業)と太龍寺(宗教)と那賀町(行政)の三者が仲良く協力して

 完成されたものです。 」 とありました。


 なるほど、今の社会に一番欠けているのが、この

      〇 △ □ 

 ではないかと思いましたが、

 残念ながら、今のところ、仙涯和尚の本意はわかりません。

 後日、勉強しておきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

父の日メール

2007-06-20 15:25:21 | 住職の活動日記
 東京にいる娘より『 父の日メール 』 が届きました。

最近はいろいろ面白いものがあると感心させられました。

       イモ太郎侍

    ひと~っつ   人の世の苦労に耐え、
    ふた~っつ   不埒な悪行三昧の家族に悩まされ、
    みい~っつ   見えないところで努力をしているお父さんに

     今日は感謝の言葉を贈りたい!

「お前は誰だ!」
「お父さんから生まれた、」
       「娘です!」

   お父さんいつもありがとう


 という、アニメの音楽つきのメールです。

 嬉しく有り難く頂戴します。

 親子は同時です。親が先にいて、子が後からくるというものではありません。

子どもが出来ると同時に、親にさせられるのです。 親と子は同時に成り立つのですね。

だから、親と子はともに成り立っているのです。

   お互いに頑張りましょう!

 今日、藤原紀香さんがインタビューで

    常に全力!  常に正直!

  といっておられました。

 また、癒し系の「 ねこの動画 」も届きました。

『 ねこ、夢の中へ! 』 です。陽水さんの歌に載って、ほほえましく、

見てるだけで、癒されます。


  見たい方があれば、おくりますよ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

永代供養墓 島崎観音廟

2007-06-18 23:15:06 | 住職の活動日記
 当院経営の菩提樹苑に島崎観音廟が開眼したはちょうど7年前になります。

     平成12年6月18日 です。

 前日は午前中大雨でした、午後からは雨も上がり、

桜御影のお観音様は雨に濡れて、綺麗なピンク色のお姿でした。

 中国で製作され、日本に着かれて、お座りになったところで、清めの雨のようでした。


 そこに、ものまねで有名な 『 コロッケ 』 さんがお見えになりました。

「 大阪で仕事がありましたので、足のばして墓参りにきました。 」

「 エエッ! 」 と思いました。 (とても信心深い方です。)

 よくお見えになります。 ご本人は一応、顔を隠しておられるつもりで、

マスクとサングラスといういでたちなのですが、

 「 コロッケさんですよね 」

 「 わかりますか ? 」  

  (そんなに大きな顔しておられたら、隠したことにはなりませんよね)

 とてもご先祖さまを大事にされる方で、お観音さんの前で1時間以上も

お話をさせて頂きました。

  
 ちょうどその時は、お観音さんの前の菩提樹の木が満開でした。

白い小さな花で香りも素晴らしく、小さな蜂たちが、酔ったように

飛び回っておりました。

 思い返すと、開眼法要の時以来、満開の菩提樹の花は見たことがありません、

今思えば、まるで、島崎観音のご出現を称えているかのようでした。


 今日のお参りは、そんなことを思い出しながらの、お参りでした。

(ここでも皆さんに、お遍路さんの姿をしてもらい、杖を持ってお参りし、

また、携帯で写真とったりで、大変喜んで頂きました。)

  いよいよ お四国病 ですね!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今週の言葉6月18日~6月24日

2007-06-18 11:58:43 | 住職の活動日記
 今日の問題は  宗教に現代がなく  現代に宗教がなくなったことだ


 難しいような言葉ですが、何回か読むうちになんとはなしに、解るような気がされるの

ではないでしょうか。お経も厳密に解るということも大事ですが、解らんけど解る、とい

うことも大事です。


 この言葉は『 西谷啓治 』という先生が現代に警鐘を鳴らされた言葉です。

この言葉に賛同し、宗教家も現実に目を向け、心ある科学者は逆に仏教に目を開く、

という大きな動きが起こってきております。


 私たちも含めて、仏教という長い伝統にあぐらをかいて、現代の問題、

核兵器の問題、環境公害の問題、あるいは遺伝子操作の問題、などなど

現代に起こっている諸問題にどう関わってきて、どう答えていくのか、ということに

無関心で来たように思います。
  
  このことが、仏教に現代がなくなったということです。


 また逆に、現代という時代は経済は発達するし、情報は豊になって、知識も豊富になり

素晴らしい発展は遂げたけれど、その社会全体はどこに向かっているのか、

 このことが、現代に宗教がない、ということの問題のように思いますが?。

 
 面白い歌をご紹介します。一つの方向を指し示しているように思うのですが、

         どのように思われますか?


 

    『 何のために生まれて  なにをして生きるのか

            答えられないなんて  そんなのはイヤだ! 

        今を生きることで熱い心もえる

            だから君は行くんだ ほほえんで 』

    『 何が君のしあわせ? 何をしてよろこぶ?

            分からないまま終わる そんなのはイヤだ! 』

    『 時ははやく過ぎる 光る星は消える
          
            だから君は行くんだ ほほえんで 』


   この歌おわかりと思いますが、

     たかがアンパンマンではありません されどアンパンマンです。

       アンパンマン侮るべからず!

     大きな問題を提起していると思います。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

聞法会 ( もんぽうかい )

2007-06-17 18:31:29 | 住職の活動日記
 毎月(不定期なんですが)、

京都より先生をお招きして『 聞法会 』を開いています。

 そう、たいそうなものでなく、家族だけの聞法会です。

先生には熊本まで足をお運びいただき、有り難く思っております。

 お経も 『 如是我聞 』 ( にょぜがもん ) ではじまります。

修行の第一歩は 『 聞く 』 ということから始まります。


 簡単そうで大変なんです。

毎日がなんか、忙しい忙しいと、日常生活に追われてますと、

真理の声は、なかなか、心に響かないのです。  すぐ、睡魔が襲ってきます。

 しかし、響く言葉にも出会うのですね。


 東寺にいるとき、『 安田先生 』 という方の聞法会が毎月ありました。

一体何の話だ、とわからない、けどなんか分かる所もある。

「 そうなんだ 」と頷ける、そんなはなしだったんです。

そのあと、おでんを囲み、お酒が出ます。

そのときは、話ははなし、飲むときは飲む、飲む時にまで難しい話はせんといて、

なんで、飲みながら難しい話をするんだろう、と思ってました。

 ところが、熊本に帰って何が一番寂しいかというと、心の底から話せる人がいない、

『 飲みながら真理の話をする 』、そんな世界はどこにもなかったのです。

一番嫌だった事が、一番懐かしく、一番大事なこと、なんだと気づいたのです。


 いま、一番の幸せはというと、京都という遠路より足をお運びいただき、

熊本の本蔵院という地で聞法会を開いていただく、虎頭先生と一緒に聞法してくれる

家族がいるということです。

 聞法会のあとの会食はどこにもない、最高のご馳走です!。

 このことは、何にも増して、勿体無くも、有り難いことです。

              ほんとうにありがとうございます。感謝!
   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

良いこと悪いこと

2007-06-16 00:09:39 | 住職の活動日記
      『 雲 』  ジョン・ラスキン

    世の人びとは今日はよい天気だ

    また悪い天気だ などというが

    皆よい天気ばかりである

    ただ種類がちがうばかりで

    晴れたよい天気 雨のよい天気

    風のよい天気とのちがいだけだ


 おそい入梅、これから鬱陶しい日が続きます。と普通言いますが、

上の詩のように種類がちがうだけなのです。

人間にとっては鬱陶しいかもしれませんが、植物にとっては恵みの雨なのです。


 真言宗にも古くから『 雨乞い 』のお勤めが伝わっています。

弘法大師も京都の『 神泉苑 』で雨乞いのご祈祷をされています。

水ということが如何に大事だったかということです。

 今も、気候の挨拶が一番に来るのは、天気というか自然が人間のいのちを

左右していたからなのでしょう。


 よく若い方がご相談にみえられ、「 何かいいことがありますように 」と、

「 そうですね! いいことがありますように、お参りしましょう 」

と、お参りします。そして「 丁寧に生きることが大事ですよ 」とつけ加えます。


 山あれば 山を観る
 雨の日は 雨を聴く
 春夏秋冬
  あしたもよろし
  ゆうべもよろし
                 山頭火
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いのち満開

2007-06-12 18:36:50 | 住職の活動日記


 久しぶりの金魚、

 とても、大きくなっています。

 鯉ですか? と聞かれることも、

 白鷺が来なくなったので、チョッと安心したようです。

 とても喜んでご飯を食べます。

 あじさいに水やるとき、池の水を汲んでやります。

 その水の動きが、合図なのです。

 大きな口をあけてやってきます。

  その水を頂く、あじさいも今が満開、

 見事に咲き誇っています。
 
  いのちバンザイ  いのち満開



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

恩にきる人、きせる人

2007-06-12 18:18:16 | 住職の活動日記
 今週の言葉に関係してますが、『 こそ 』 の置き場所、

人間って恩にきせたがりますよね!

 なんか、人にしてあげるとき、どうにかしてでも、恩にきせたがる、

実は私もそうなんです。  それとは、わからないように、遠回しに、さりげなく、

恩をきせているのです。

 そういう自分を発見して嫌になることがよくあります。


 ところが、私の師匠の三浦先生は、本当に上手に恩をきる人なんです。

『 ありがとうございます 』 『 お世話になります 』

『 遠い所をよう来て頂いた、どうぞどうぞ! 』

 こちらが、わからんようにしてるのに、

素直に、こちらの心を見透かしてるかのように、サット恩にきられるのです。

そのときは、こっちの気持ちが分かってもらえた、と喜ぶのですが、

そんなことに気をつかわさせて、と、あとで自分の心がみすぼらしくなります。


 世の中、恩にきる人って、そう沢山はいませんよね。

 恩をきせたがっている人ばかりのようです。 自分も含め。


                            反省!!!
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お遍路さんの写真が出来ました

2007-06-11 20:55:00 | 住職の活動日記
 しらぬい荘で撮っていただいた写真、立派なカメラで撮っていただいたせいか、

(専門的には)容量が大きくて、ブログに載せることが出来ませんでした。





なんと!!

 上手に入ったでしょう。

 結構私にしては大変な作業だったのです。


 まず、ホームページを作っていただいた、『 グライドアーツスタジオ 』の

島村さんへ、添付ファイルとして送り、島村さんに画像の容量を小さくしたいただき、

また送り返していただき、それをブログに載せた次第です。

 『 なんと 』 という文字、そして写真を2枚載せるという技術、

崇正に教えてもらい、出来ました。 59歳の手習いです。


 話は本題で、プチお遍路さんの姿、実にいいでしょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする