不思議な縁あって、
得度をされました。
それも、関西からお見えです。
いろいろ、自分の人生を見直されたかったのでしょう。
50歳ごろから、いろいろと人生のことを考え出すものです。
『 得度 』
何気なく使う字ですが、
「 度 」 という言葉には 「 サンズイ偏 」 が略されていて
「 渡 」 という字と同じなのです。
迷いの世間から、ほとけの世界へ渡っていく
とういうことを 「 得度 」 とは意味しています。
「 教告 」 というなかに、
在家は諸々の悪法を行じ、出家は悪法を離れる
在家は多忙のところ、出家は寂静のところ
…
と、いうことを在家と出家の違いを述べていきます。
こちら自身も原点に立ち返らされるようで、
読み上げながら、とても緊張するところです。
得度式、 当院にて多くはないのですが、
当院全員で心を込めて、お待ち受けをして
式に臨みます。
数日前から、式次第を作り、
こちら側としての式のリハーサルを練習し、
部屋作りから、食事の準備から、
当日は念入りに道内を清め、
式に臨みます。
今日の得度式は、お一人です。
参列される方もお二人、
内輪みたいなものですが、
全員で緊張した面持ちで、
式を進めていきます。
死して生まれる、
今までの自分に死んで、新しくほとけの子として生まれ変わり、
これからの人生に臨んでいかれます。
また新しい覚悟をされたのでしょう。
すがすがしく、お寺を後にしていかれました。
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