宇治の図書館のロビーに
リサイクル本としてたくさんの本が
並んでいました。
何気なく見ていたのですが
そこで目に止まったのが
『ハンナ・リデル』という本です。
ハンセン病のことが書いてあり、
恵楓園とは深いご縁でしたので
読んで見たくなったのです。
というよりは読まなくてはいけない
本ではないかと、
そういう本からの呼びかけのような
ものを感じたのです。
なかなか読みやすい文章です。
始めはキリスト教の伝道という
目的で日本を目指されたようです。
やはり女性の情熱たるや
凄いものを感じます。
まだ読みでしまったわけでは
ないのですが、
日本での苦労が記されています。
日本語の勉強も大変だったようで、
「家の周囲にある見慣れた物の
名前をたずねる。
『コレハナントモウシマスカ?』
食卓の上のコメは『メシ』だと
教えてもらう。
勇んで文章を作りはじめる。
『わたしはメシを食べる』
『子供はメシが好きだ』
『いや、ちがう』
『子供の場合はマンマがいい』
『あなたはメシを食べますか』
他人に尋ねる場合は、
ゴゼンといった方が丁寧だ、と
教わる。
『商人はゴゼンを売る』
そこで教師はすかさず口をはさむ。
メシもゴゼンも炊いたコメを表す
言葉で、炊いてないのはコメである
『コメは田んぼで育つ』
と口走ったとたん、
コメは成長しているあいだはイネ
というのだと注意される。
日本語の習得がいかに難しいかを
書いておられます。
ハンナは九州だけには
赴任したくないと希望していた。
1889年熊本を襲った地震のこと
を読み、考えるだけで
身がすくむ思いがすると主張して
ということです。
それから船で瀬戸内海を通り
美しい島々を眺めながらの旅
だったようです。
そこで長崎に着いたということです。
まあ、読み始めたばかりですが
この本を書かれたジュリア・ボイド
という方、私と同じ年、
外国の方から見た日本の姿、
日本人のこころね
そういいうことが新鮮なまなざしで
書かれてあります。
いよいよこれからが
本題に入っていくのですが
あらためてハンセン病のことを
学び直してみたいと思おります。
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