本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

曇り 雨 晴れ

2008-03-27 23:17:00 | 住職の活動日記
 朝からは  昼になって 

夕方には  てきました。

 近代の我々は晴れはよくて、雨はなんか鬱陶しいもののように感じるようですが、

「 水 」 の恩恵を忘れた、私たちが都合よく考えるからなのでしょう。


 雨の中、若いカップルがお参りにお見えになりました。静かに手を合わせて、焼香をし

て、わからぬお経をじっと聞いておられます。

 夕方、雨が上がり、外に出ると、本荘小学校の桜にたくさんのメジロたちが、咲きはじ

めた桜の花に群がっています。


 『 空海の映画 』 を思い出しました。空海が中国へ向かう途中、難破されます。

嵐の中で、「 雨になれ、風になれ、… 」 と叫ばれる一節があります。

そして、五大の真言 「 キャ・カ・ラ・バ・ア 」 と唱えられます。

 なんか理屈ではなく、そのものが自然に スト~ン と入ってくる。自分の都合で、

物事を見るのではなく、雨も、風も、天気も、すべてが 「 はたらきそのもの 」 と

して、心の中に入ってくる。

 それが大事なのではないか 


 若いカップルもお寺という場所、空間に身を置く、わかるとかわからないとか、を

越えて、その場に身を置く。

 雨が降り、お天道様が顔を出し、風が吹き、鳥たちが花の周りを飛び回る、そこには

人間の計らいを超えた 『 離言の法性 』 ( りごんのほっしょう ) というので

しょうか ?  【 言葉を越えた、はたらきそのもの 】

 あたりまえのことなのに、とても、大変なことのように感じました。


  なにかわかりませんが ただただ 
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