本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

聞法会(もんぽうかい)

2006-12-09 15:18:10 | 住職の活動日記
 7日8日と聞法会がありました。
毎月不定期ですが、会を開いております。
京都より虎頭先生にご足労いただいております。
虎頭先生とは京都にいる時から、ずっとお世話になっている先生です。
 12月8日は「成道会」(じょうどえ)といいまして、
お釈迦さまが悟りを開かれた大事な日にあたります。

 聞法、法を聞くということが人間にとって一番大事なことですが
なかなか自分を無にして、人の話を聞くということは難しい事です。
修行の第一歩は「声聞」(しょうもん)という位で
まず、聴くということから始まります。
いろいろ修行はありますが、やはり「聴く」という修行が
一番難しいと思います。
 今回も、今日は聞法会というものの、朝から法務に追われ
頭が切り替わらないのです。「ああ、今日の聞法会どうなるやら」
と思いつつも、聞き出すと時のたつのも忘れ集中する事が出来ました。
 「わからない」けど「わかる」
 もし、自分にわかるような話であれば、たかがしれてる、
自分にわからん話だからこそ、「広くて・深い」話だと思います。
今の世の中、あまりにもわかることだけを求めてる気がします。
自分の手におえない、そんな話が大事ではないでしょうか。
解るから聴く、わからんから聴かん、それは自分のそろばん(打算)
解る解らんを超えて、「聴く」その場に身を置く
それが大事だと思う。
 昔の方は「仏法は毛穴からはいる」と言われてます。
ほんものの話に触れる…わかるわからんは二の次でいい
 今わが家では、家族だけのささやかな聞法会です。
虎頭先生には申し訳ないような、私達だけでお聞きするのは
もったいないような、しかし
 今の私には何ものにもかえがたい最高の時間です。
 
 またその後の、人生を語りつつ飲むお酒も最高に美味しいものです。
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