処暑がすぎたというのにこの暑さ
今日も京都は36度
日向に出ると息苦しいほどです。
子供たちにとって夏休み
最後の楽しみは「地蔵盆」
京都は意外と思える程お地蔵さまが
町内のあちこちにお祀りされています
それも大切に、
通りすがりに見ると
毎日のようにお社を掃除されて
いる方を見かけます。
しかし、私のいるこの地域では
子どもさんの数も少なく
地蔵盆の声は聞こえないようです。
お釈迦さまが亡くなられて
次の仏さまが現れるまで
56億7千万年の時がかかります。
その無仏の時代を導いてくれるのが
お地蔵さまです。
辻辻に立って子供たちが
道を間違えないように
見守っていらっしゃるのです。
それから、
中陰(四十九日)の
35日(五七日・いつなぬか)
の守り本尊がお地蔵さま
この時のお裁きをされる方は
閻魔大王です。
ですから、閻魔さまとお地蔵さま
裏表のような関係です。
地蔵菩薩というのですから
菩薩さまなのですが
普通の菩薩と違って
飾りを付けておられません。
仏さまは本来無一物といって
袈裟だけを付けた姿、
それに対し、
菩薩はさとる前の姿ということで
頭には宝冠、腕には腕輪
イヤリング、ネックレスと
たくさんの飾りを付けておられます
ところが、
地蔵菩薩だけは頭は丸坊主
手には錫杖と宝珠だけを持った姿
他の飾りは着けておられません。
ということもあってか
地蔵菩薩は観音さまと並んで
とても身近な人気の仏さまです。
三浦先生もとても愛された
お地蔵さま
高野山にいらっしゃった時のお寺
地蔵院、
西京極幼稚園にも本尊も
お地蔵さま
洛南高校の本尊も
お地蔵さまです。
左手には宝珠、右手には錫杖
立って働くという意味でしょう
ほとんどのお地蔵さまは
立った姿に作られます。
左手の宝珠は智慧を表します
世間の濁った知識を済ませる
という意味でしょう。
右手の錫杖はいかなる問題も
逃げることなく、
大地に足を付けて歩んでいく
という姿を現しているのでしょう。
町内のお地蔵さまは
一年の汚れを洗い清め
顔にはお化粧をされ
まえかけも新調されて
美しいお姿で
また一年間子どもたちを
見守ってくださるのです。
この暑さでは地蔵盆のお勤め
本当にご苦労さまでした。
これで、暑い夏も去ってくれると
ありがたいです。
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