お参りに行く度に、
「 ここのアパート家賃がいくらで、電気ガスがいくらかかって、
生命保険が毎月これだけ、がん保険がいくら、 …
がんと診断されればすぐ保険料が出るのです。」
ということから、会話が始まります。
どういうわけか、この方とはお会いしたときから、この話なのです。
菩提樹苑にお墓を立てていらっしゃるという事からのご縁です。
また、今日もこの話か ??
やはりそうでした。
と思いつつも、
ふと、思い出したのです。
「 万劫の初事 」 ( まんごうのはつごと )
三浦先生の話で、どんな話しでも、生まれてから始めて聞くように
驚きをもって聞かなければいけない。!!
「 その話は聞いた。!! 」
といってしまえば、本当のことは聞けない。
いつも目をそらさず、聞くのですが、
今日は特に思い直して聞いて、聞き返したり、
そうこうするうちに、いつもの話の中から、
微妙に新しい話しの展開がありました。
奥様を亡くされ、男所帯、ひとりでの生活です。
毎月欠かさず、月参りをお願いされ、
仏壇には、整っているとはいえませんがお花がお供えしてあり、
たぶんスーパーで買われたようなお菓子がお備えしてあります。
私には、ペットボトルからのウーロン茶と果物がでます。
よくよく考えれば、とてもえらいな~ と感心させられます。
( もし、立場が反対だったら、私なら出来るだろうか ?? ) 怪しいものです。
「 息子もあてになりません。
墓参りもしてくれません。
本蔵院さん私が死んだら、後の供養はお願いしますね。
遺言書に書いておきますけん ! 」
苦渋の選択だったのでしょう。
「 菩提樹苑の観音廟に両親と私と妻の永代供養をお願いします。」
「 もうちょっと、何とか自分でやれると思います。
いよいよのときは言います けん !! 」
私たちと一緒です。
毎月、お仏壇で同じお経をあげます。
この方も、毎月、家賃がいくら から始まって 同じことの繰り返しです。
しかし、これが大事なのです。
同じお経も、万劫の初事、初めて見るように感動を持って読まなければいけないのです。
「 人生の学びの始まりは、驚きの心にある 」
どれだけ、この心を保ち続けることができるか、人生の鍵です。
「 劫 」 ( こう ) とは、インドの時間の長さです。
四里四方の石に、百年に一回天女が降りてきて
踊りを踊る、そのとき羽衣で擦り切れて、その石が無くなったのを
一劫という時間の長さです。
インド人はよくもこういう考え方が出来るものと思いますが、
そいう長い時間の中で初めて出会うということです。
それほど、人との出会いは貴重なものなのです。
鬱陶しい、と思えた人が輝いて見えました。
「 ここのアパート家賃がいくらで、電気ガスがいくらかかって、
生命保険が毎月これだけ、がん保険がいくら、 …
がんと診断されればすぐ保険料が出るのです。」
ということから、会話が始まります。
どういうわけか、この方とはお会いしたときから、この話なのです。
菩提樹苑にお墓を立てていらっしゃるという事からのご縁です。
また、今日もこの話か ??
やはりそうでした。
と思いつつも、
ふと、思い出したのです。
「 万劫の初事 」 ( まんごうのはつごと )
三浦先生の話で、どんな話しでも、生まれてから始めて聞くように
驚きをもって聞かなければいけない。!!
「 その話は聞いた。!! 」
といってしまえば、本当のことは聞けない。
いつも目をそらさず、聞くのですが、
今日は特に思い直して聞いて、聞き返したり、
そうこうするうちに、いつもの話の中から、
微妙に新しい話しの展開がありました。
奥様を亡くされ、男所帯、ひとりでの生活です。
毎月欠かさず、月参りをお願いされ、
仏壇には、整っているとはいえませんがお花がお供えしてあり、
たぶんスーパーで買われたようなお菓子がお備えしてあります。
私には、ペットボトルからのウーロン茶と果物がでます。
よくよく考えれば、とてもえらいな~ と感心させられます。
( もし、立場が反対だったら、私なら出来るだろうか ?? ) 怪しいものです。
「 息子もあてになりません。
墓参りもしてくれません。
本蔵院さん私が死んだら、後の供養はお願いしますね。
遺言書に書いておきますけん ! 」
苦渋の選択だったのでしょう。
「 菩提樹苑の観音廟に両親と私と妻の永代供養をお願いします。」
「 もうちょっと、何とか自分でやれると思います。
いよいよのときは言います けん !! 」
私たちと一緒です。
毎月、お仏壇で同じお経をあげます。
この方も、毎月、家賃がいくら から始まって 同じことの繰り返しです。
しかし、これが大事なのです。
同じお経も、万劫の初事、初めて見るように感動を持って読まなければいけないのです。
「 人生の学びの始まりは、驚きの心にある 」
どれだけ、この心を保ち続けることができるか、人生の鍵です。
「 劫 」 ( こう ) とは、インドの時間の長さです。
四里四方の石に、百年に一回天女が降りてきて
踊りを踊る、そのとき羽衣で擦り切れて、その石が無くなったのを
一劫という時間の長さです。
インド人はよくもこういう考え方が出来るものと思いますが、
そいう長い時間の中で初めて出会うということです。
それほど、人との出会いは貴重なものなのです。
鬱陶しい、と思えた人が輝いて見えました。