本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

立春大吉

2012-02-04 20:51:20 | 住職の活動日記
 無事に 『 節分会 星祭祈願 』 を勤めることが出来ました。

今日から 立春大吉  です。

天気も、寒さも少し緩み、晴天に恵まれました。




    



 なにか、特別にお祈りしているわけでもありません。

今年の 恵方 北北西に向かって 「 恵方巻き 」 を食べているところです。

 どことなく、不気味な感じもしますが、

皆さん真剣に、黙って食べておられました。

 「 恵方巻き 」 も全国的に有名になりましたが、

もともとは、関西圏の風習だったでしょうか ??

 東寺にいるときは、信者の方が手作りの 「 恵方巻き 」 をもって見えられました。

  「 恵方に向かって、黙って丸かじりしなはれや !! 」

といっていただいたものです。


 そのこともあって、当院では20年も前から 「 お接待 」 に恵方巻きを出していました。

 なぜ、こうやって食べるのかは、意味不明です。

ま~  節分の風物しては面白いと思いますが  …  ?


 当院では、鬼さんへの掛け声は、


   「 福は内 鬼も内 」

といって豆をまきます。


 都合の良いものだけはこっちに来て、

自分に都合の悪いものはあっちに行け、

というのではないのです。

 福の神と貧乏神は姉妹だと聞いたことがあります。

両方受け入れていくというのが仏教の考え方でしょう。


  

という字も考えてみると、いろいろな使われ方をしています。

 単純に悪い意味でも 「 鬼 」 と使いますが、

大工の棟梁とか秀でた方を、 「 ○○の鬼 」 と呼んだりもします。

妥協を許さない、技術に対して許さない受け継いでこられたものがあるのです。

そういう方も 「 鬼 」 と呼んでいます。

鬼に 「 云 」 を付けると

「 魂 」  という字になります。

 
 面白いと思います。


 今年も 鬼も魂も同居、

色々困難が多いとは思いますが、叡智をもって乗りきっていきましょう。





 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする