本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

世界柔道

2007-09-19 23:30:23 | 住職の活動日記
 日本の選手の活躍は残念ながら…

 『 なぜ 』 と思いつつ、これが世界か? という思いも、

よく聞くと、柔道をやる人たちの数は断然、よその国の方が多いそうです。

 しかし、日本古来の 『 柔術 』 が 『 柔道 』 という、

『 道 』 になり、それが世界のものとなった。

世界が認めるほど、柔道と言うのはすばらしいのだろう。

 今回の世界柔道、くやしさで一杯、でも、大きな試練と思う。

世界と言うフィルターを通して、もう一度、日本人のものにしなければいけない。


 仏教と言うことも、日本の中だけで、どうこう言うのではなく、

やはり、西洋哲学というフィルターをくぐらないと、一人前にならないような気がする

明治の頃は、清沢満之と言う方が出られ、昭和には、鈴木大拙と言う方が仏教を、

世界に通用する宗教へと、仏教を鍛え直されたようです。


 今や、柔道界も、理事も審判団も、皆外国勢になってしまったようです。

これから、真の日本の柔道を、世界に通用する柔道として再構築すべきではないか

「 判定が日本の基準と違う 」 なんて泣きごとは、これからは世界に通用しない

勝って !、 そして日本の柔道の精神を世界に、思い知らせるべきだと思う。


 柔道もよく知らない、そしてやったこともない、門外漢が

御託並べて申し訳ないと思いますが、… 以上のようなこと思いました。

        

 私たちの課題も一緒です。仏教と言う宗教を、新たな言葉で見直さなければ

いけないと思います。これはなにも世界へ出て行くということではなく、

非常に内面的な自分を掘り下げていく作業です。そこに西洋哲学的な思考方法も

必要だと思います。
コメント
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