本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

養花天(ようかてん)

2022-03-29 19:03:50 | フラワー

花曇り、三寒四温、

草木にとっては

この寒さ暖かさ曇ったりが

成長の手助けになる

「養花天」

こういう花を育てる

気候ということで

この名前があるようです

 

 

今まさに満開をすぎ

少し散り始めですが

正に見頃です

 

 

桜花爛漫ですね

鳥たちの声も聞こえてきます

 

 

花の下で酔うように

一人花見を楽しみました

 

 

色々な角度から眺め

花の姿を楽しみ

 

 

桜木を手折りてみれど

花は無し

春こそ春の命なりけれ

 

という歌がぴったりの

様子です

 

 

ちょっとした公園ですが

誰もいなく独り占めの花見

なんとも贅沢

 

 

ほんの僅か

5分ほどの時間ですが

やっと今年の桜が見れて

なによりでした。

 

 

 

 

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観梅から惜梅へ

2022-03-17 19:41:21 | フラワー

咲き始めから六分咲きを

「探梅」(たんばい)

見頃、満開を

「観梅」(かんばい)

散り始めを

「惜梅」(せきばい)

といようです。

 

城南宮の梅も今が見ごろ

一面香で包まれています

庭園に入るとまず

椿の花が待ち受けています

椿の種類も多く

約60種の花があります

 

 

目にとまった淡いピンク

椿とは思えぬ姿

名前は「酒中花」

ほんのりお酒に酔ったような

そこからの名前でしょうか

 

 

緑の苔の上に落ちた椿も

風情があります

 

 

こういう百合椿という

花もあるのですね

 

 

庭園はしだれ梅の林です

花びらが落ちて

一面ピンク色の絨毯です

 

 

空の青さと相まって

何とも美しい

 

 

こちらは白梅

とうぜん一面の白色です

 

 

降ってくるような梅の花

梅と桜と桃の違い

梅は枝に直についている

桜と桃は花びらの違い

桃はギザギザ

桜は先が分かれている

 

 

桃色と白の取り合わせ

 

 

百人一首にも梅の歌は

一首見つけられます

紀貫之の歌です

 

「人はいさ 心も知らず

ふるさとは 花ぞ昔の

香に匂いける」

 

という梅という名は使わず

かおりということで

表現しています

 

 

ここの主役は鳩さんです

多くのカメラマンの放列が

並んでいます

椿の落ちた花とピンクの梅

それに鳩です

動じることなく

鳩は悠々と歩きまわって

います

 

 

桜の花もいいのですが

寒さの中凛と咲く梅の花

こちらの方が好きですね

 

 

苔と

不思議な模様の根の張り方

それにところどころにある

赤の椿

何でも絵になるようです

 

 

「城南宮」

鳥羽伏見の戦いの始まった

場所でもあり

古くは熊野詣の出発点

ここで精進潔斎して

ここより南下して

熊野の地へと出発したのです

また平安京の守りという

神社でもあります。

 

 

 

 

 

 

 

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また咲きだしたシクラメン

2022-03-11 19:57:23 | フラワー

京都は19.5度

車で出かけたとき

今日初めてクーラーを入れて

丁度いいくらいです

 

日に当てたり

夜は部屋に入れたりと

可愛がっていたら

 

 

また咲き始めました

冬に植えて、花も終わり

今年はこれでお終いと

思っていた矢先です

 

 

こちらは熊本で頂いた

シクラメン

ピンク色の美しい花です

この花もいったん終わり

また揃い踏み

というところです

 

 

けれども

よく調べてみると

冬の寒さにも弱く

夏の暑さにも滅法弱い

ということです

花としては春の花

しかし店先に出回るのは

冬の季節です

 

 

こちらの想いに応えてくれる

ように咲き出したのです

 

それから

 

 

短く刈って持ってきた

牡丹の花

切った枝から

初々しい葉の新芽が

出てきました

ちょっと見方によっては

合掌しているような

ツンとまっすぐに伸び

自分の命を象徴している

ような気がします。

 

小さなベランダにも

春の命が輝きだしたような

気配です。

 

 

 

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真っ赤に紅葉した南天

2021-12-15 20:49:58 | フラワー

いつもの通り道

足しげく通り過ぎて行くの

ですが

 

 

ふと気になったのは

足元の「七変化」

どこからか種が飛んできて

この橋のコンクリートの隙間に

根を下ろしたのです

 

 

その先には

 

 

同じようにダンドロボロギク

が咲いています

 

駅の広場には

 

 

まあ、何と、葉まで

真っ赤に紅葉しています

 

 

なかなか写真では表現しにくい

くらいの美しさです

しばし見とれていました

 

 

その横にはムラサキシキブ

でしょう

母がいつも茶花として大事に

していました

 

 

こちらは真っ白な山茶花です

 

 

寒くなっていくこの時期には

山茶花は特に美しく見えます

風は少し冷たいものの

気持ちのいいお天気で

ちょっと散歩するには

絶好の日和です

 

帰ってみると

我が家では

 

 

シクラメンが良き人を

待つかのように

 

 

花を咲かせています

この花も新幹線に乗って

熊本からやって来たのです

いま、

フラワーアレンジの教室を

卒業したので

このシクラメンが唯一

我が家の元気印です。

 

 

 

 

 

 

 

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藤袴(フジバカマ)

2021-11-11 20:14:53 | フラワー

「秋の野に 咲きたる花を

指折り(およびおり)

かき数ふれば 

七種(ななくさ)の花」

 

「萩の花 尾花 葛花

撫子の花 女郎花

また藤袴 朝貌の花」

 

と秋の七草の花がありますが

今日たまたま出会ったのが

 

 

藤袴です

それも消防署の前に

小さな鉢植えに咲いて

いたのです

 

 

この藤袴は原種だそうで

挿し芽から育てたものです

京の生き物、文化協働再生

プロジェクトに認定されています

解説にはまた

アサギマダラの蝶の吸密植物で

チョウも飛来するそうです

 

 

筒状の花弁を袴に見立てて

花の色と合わせて藤袴と

呼ばれている

ということです。

 

中国原産で、

奈良時代以前に薬草として

渡来したといわれています

生では香りませんが

葉が生乾きの時

桜餅のような香りがする

ということです。

 

出会ったご縁でいろいろ

調べてみると

いろいろ新しい発見が

あるものです

 

また次に出会うことも

ありますので

このことをもとに

もう一度しげしげと

見てみようと思います。

 

 

 

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南瓜の季節!?

2021-10-09 19:51:52 | フラワー

何か月ぶりかの教室です

コロナの影響もああり

先生のご都合もあったようで

今日は皆さん張り切って

積もる話もあったようです

今の時期にちなんで

お題は「かぼちゃ」?

かどうか分かりませんが

 

 

中央に鎮座まします

お化けの南瓜

しかし、

家の中に花が活けられると

雰囲気がガラッと変わります

 

 

花もさることながら

葉の力強さが目を引きます

 

 

ちょっと前まで

孫たちがお気に入りだった

「リメンバミー」という映画

なかなか面白い映画です

日本の先祖供養に似ている

生きている人たちが

亡くなった方を供養し

忘れないで写真を飾り

いつも一緒にいると

あの世の世界でご先祖さまも

安楽に過ごせる

ところが

亡くなった人を忘れていると

あの世でご先祖さまは

影が薄くなり

ついには消えてしまう

そうするともう再び

あの世の世界でも

生きられないという

 

そういうキルト人のお祭りが

このハロウィンのようです

キリスト教にはない考え方

のような気がします

 

 

そういうことで我が家も

ハロウィン風に

お飾ができました

 

 

以前、当院の檀家になられた

イギリス人の方

そのお宅での法事の席

大きな体に身を縮めるように

座り、終わったら

一緒に会食

そのことがどうも

気に入られたようで

自分も死んだらこのように

仏教でお葬式して

亡くなった後も

法事をして欲しい、と

それで本国迄問い合わせ

キリスト教から仏教に

なられたという方も

いらっしゃいました

 

なにかしら

こういうふうに

ご先祖さまが帰って来る

お盆の行事のような

亡くなったからといって

忘れてしまうのではなく

折に触れて

一年に一回でも思い出し

供養するということは

自分という存在が

ただ、生まれて死ぬ

というだけでは終わらなくて

代々受け継いだ命

その命を今度は子や孫に

つないでいく

そこに人間の原点がある

ように思います。

 

 

 

 

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玉ねぎの花

2021-09-29 20:23:39 | フラワー

ご近所を訪ねたら

玄関先にめずらしい花

お聞きすると

「玉ねぎの花」と

 

 

こんな可愛い花が咲くのです

花博の時に求めたそうで

普通はネギ坊主の様な球形の

花なんですが

この花は特別に改良して

こういう花にしたのでしょう

 

 

初めてみる花に

とても感動しました

 

 

次の日、また

訪ねたら、

その日は雨のせいか

つぼんでいました

 

 

気温の変化でつぼんだり

咲いたりするようです

 

 

今頃、

近くで見かける野の花たちは

 

 

この白い小さな花

コヒルガオのような

 

 

沿線沿いに今一番誇っています

なんともたくましい花です

 

 

その中にあって一際

色彩を放っているのは

七変化

次第に変わっていく色の変化

を見ていくのも楽しいもです

菩提樹苑にもたくさんあって

夏のきつい日差しの中でも

元気に咲いている姿は

お参りしていてもほっとする

好きな花です。

 

韮・大蒜(ニラ、ニンニク)

というネギ類は

修行中は口に出来ません

やはり精が付くということで

いらんエネルギーを出す

元になるということでしょう

しかし、

今日、見たような

玉ねぎの花は

心を静めてくれるものです

可愛い花との出会いでした。

 

 

 

 

 

 

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タマスダレ

2021-09-12 20:42:30 | フラワー

久しぶりに

カメラを持ちました

ここのところ籠りっきりで

あまり外に目が

向かなかったのです

 

8月は長雨が続き

あの真夏の太陽を拝めません

でした

このことは虫たちにとっても

大変なことではないかと

セミにしても

やっと地中から出てきたら

世界は雨のなか

羽化してもすぐにずぶぬれで

成虫になれなかったのでは

ないかと心配していました

 

回覧を配りに回っていると

ふと、タマスダレが

元気よく咲いていました

 

 

この場所は空き地で

先日草刈りが行われ

すると

そこにタマスダレが出て

来たのです

何もなかった空き地に

咲き出したのには

何かしら美しさを感じます

 

 

葉の部分が細い棒状

なので簾スダレのようであり

花が玉のようなところから

この名が付いたのでしょう

 

 

昨夜の雨で花も少し痛んで

いるように見えます

 

 

これは別の場所ですが

今の時期、目を引く美が

あるようです

 

 

この草むらにでは

虫たちの声が聞こえます

いつの間にか秋の気配

もう9月ですね

 

 

たぶんこの花は

センニンソウのようでもあり

別の花かもしれません?

ちょうど今の時期は

目立って見える花は

少ないようです

 

町内をぐるりと歩いて

回覧を配りましたが

出て見ると自然は少しずつ

動いている気配を感じます

 

 

タマスダレの横には

ネコちゃんも居たのです

野良ちゃんのようでもあり

近寄っても逃げません

しかし、

もうこれが限度でしょう

これ以上近づくと

せっかくの

おくつろぎのところを

邪魔することになるので

この距離感でしばらく

お見合いをしていました。

 

察するに

この草むらは猫ちゃんに

とっての絶好の棲家だった

のかもしれません

 

引き寄せて結べば草の庵にて

解くればもとの野原なりけり

 

という歌がありますが

引き寄せて我が家としていた

のかもしれません

それがすっかり

刈ってしまわれて突然

我が家がなくなったのかも

しれませんね。

 

勝手な想像ですが?

 

 

 

 

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各地からの花だより

2021-07-14 18:29:45 | フラワー

札幌の智誠院さん

フラワーガーデンは今

花々が見ごろを迎えています

 

 

丹精込めて育てておられる

 

 

なんとも美しい

 

 

育てておられる方の心が

伝わってくるようです

 

 

アジサイも見ごろです

こちらではもう終わりがけ

ですが

やはりところ変われば時期も

違うようです

 

 

このガクアジサイは

見た瞬間、線香花火が

花開いたようにも見えてきます

 

こちらからは白馬からの便りです

 

 

まだ残雪が残る白馬の山々

この暑さの中いかにも涼しそう

 

 

白馬の森はトトロが出てきそうな

雰囲気です

 

 

名前は分かりませんが

釣鐘の様な形が面白い

 

 

撫子の様な花ですね

 

 

雨が多かったので

木の下の落ち葉からはキノコが

出てきています

 

 

不思議な形をした真っ赤な花

 

 

この紫陽花は真っ白

白さが違うような気がします

 

 

雪解け水でしょうか

とても冷たそうな澄み切った

水のようです

 

 

その水を渡ると奥には

自然歩道があり

木漏れ日を受けながらの散策は

木々のエネルギーを頂けるような

気がしてきます

 

そして、

我が家のまわりでは

 

 

いつもの散歩道に

オヤッと目を引く花が見えます

 

 

昨年は見かけなかった気がします

いつの間にかこんな美しい花を

咲かせています

今の時期は野の草たちが勢いを

ましていますがその中に

こういう花を見かけるのは

楽しい気分になるものです。

 

 

 

 

 

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モンステラの涼しい風

2021-07-06 20:27:02 | フラワー

雨も降らないと作物が育たない

降りすぎると人命を奪うような

災害がおきる

なかなか人間の都合には

合わせてくれない

 

龍神さま何とか宜しく

お願いします

 

梅雨の真っ最中で

ジメジメとした日が続きます

洗濯ものもすっきり乾かない

体の調子も狂ってきそう

 

そんな中

玄関に何とも涼し気な

モンステラの葉が活けられました

 

 

この葉はとても好きなものです

以前、お花をやっていた時

活けやすいというか

下手な活け方を

カバーしてくれていました

 

 

薔薇と白いアンスリュームも

取り合いがいいですね

 

 

ガーベラもスッと伸びて

自分を表現していたのですが

持ちが悪く

すぐお辞儀をしてしまいました

 

 

ここのところ

お花が入るのも不定期で

活けられると

それぞれの個性が響き合って

一つの大きな作品となる

ようです

 

 

お花を生ける、とも

お花を活ける、とも

どちらも使います

この二つのいけるを合わせると

「生活」という字になります

 

「生」は土の中から生え出てきた

芽を表します

「活」は水がごうごうと

音を立てて流れることで

勢いのよいことを表します

 

どちらの字も

いのちの芽生えというか

いのちが生まれ勢い良く育つ

そういうことを表している

ようです

 

梅雨空の鬱陶しい模様に

負けないように

今日の生け花のように元気で

いたいものです。

 

 

色々の姿を見てください。

 

 

 

 

 

 

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