令和の時代の幕開けです。
昭和はますます遠くなりにけり・・・ですが、風化させてはならない戦争の記憶のお芝居を観てきました。
陸軍特攻基地があった、鹿児島県知覧町で食堂を営み特攻隊員の母と呼ばれた、鳥濱トメさんの物語です。
そのトメさんを演ずるのが小平観光大使の大林素子さん。
大林さんの知人がオリパラ小平市民プロジェクトメンバーにいるので、彼のお世話で仲間と新国立劇場まで出向きました。
大林さんが10年前からライフワークとして、この芝居に取り組んでいることは知りませんでした。
マルチタレントの彼女は女優でもあるのです。
特攻隊員役やなでしこ隊など若い人たちが60人も出演するせいか、若い観客が多いのに驚きました。
あまりに長身の大林さんの鳥濱トメさんに最初は戸惑いつつも、芝居に入りこむとそれはすっかり霧散しました。
私は知覧にこれまで2回行き、亡き親友が最後に連れて行ってくれた想い出の地でもあります。
特攻平和会館の若すぎる隊員たちの父母へ、妻へ、婚約者へ、妹への遺書を読んで涙した時が想い出されました。
その遺書が原文のまま読まれるのですから堪りません。
トメさんの出撃を待つ隊員と家族への心配り。
自分の家族の食事は粗末にして、隊員へ母親代わりとなって食べさせました。
私はトメさんに薩摩女の心意気を感じました。
観客席からはすすり泣きが聞こえ、最後に当時の出撃の実写が映し出されるともう~どうしようもありません。
重いテーマだからこそ、令和の最初に観て良かった。
令和の時代が絶対平和でありますように!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます