喜多院法興寺

住職のひとりごと

日本人でも医療の漢字は難しい

2009-12-07 08:03:48 | Weblog
12月7日付 編集手帳 読売新聞
 {漢字、ひらがな、カタカナという複数の表記システムを混ぜて使う言語は世界で日本語しかないそうである。荒川洋平・東京外国語大准教授が近著「日本語という外国語」で書いている◆日本語を学習する外国人にとって、この表記の複雑さに加え、漢字が悩みの種だ。種類が多く、一つの文字に複数の読み方がある。インドネシアやフィリピンから来日した看護師や介護福祉士の研修生たちの悩みも、漢字の学習が一番だと聞く◆彼らは3~4年内に日本の国家試験に合格しなければ、そのまま日本で働き続けることはできない。その試験が専門用語ばかりで、難しい漢字が頻出する◆たとえば「褥瘡」。日本人でも読めない人が結構いるのではないか。「床ずれ」と言い換えたり、せめて「じょくそう」とルビを振るだけで合格率は格段にアップしよう◆「漢字が理由でほとんど落ちるという試験はいかがなものか」。岡田外相が先日、試験の見直しを検討する考えを示した。漢字の「壁」を無為に放置し、彼らが日本嫌いになっては困る。ルビという日本語ならではの便利な“はしご”ぐらいは用意していい。}

 日本人でも読めない「褥瘡」は意味も理解できない。こんな字をインドネシアやフィリピンから来日した看護師や介護福祉士に試験に出している。試験が通るようにひらがなを付けたり、分かりやすく言い換えてあげても良いのではないのか。今の試験は落とすために難しくしているとしか考えられない。