喜多院法興寺

住職のひとりごと

インフル新薬、強毒ウイルスにも効果-東大医科研など

2009-12-22 06:45:34 | Weblog
時事通信
 {富山化学工業(本社・東京都新宿区)が開発中の新インフルエンザ薬「T-705」が、強毒性のH5N1型鳥インフルエンザにも有効であることを、東大医科研の河岡義裕教授、木曽真紀研究員らのグループが動物実験で初めて明らかにした。

 人への散発的な感染例で高い致死性を示すH5N1は、抗ウイルス薬タミフルがある程度有効だが、耐性株も出ており、新たな治療薬の開発が急がれている。河岡教授は「病原性の強いウイルスにも高い効果があった。今後、人での成果が待たれる」としている。

 研究グループは、ベトナムの死亡・入院患者から採取した2種類のH5N1ウイルスをマウスに感染させ、T-705を用量と日数を変えて投与し、タミフルや無治療群と生存率を比較。無治療群はすべて死んだが、最大用量で8日間治療した群は100%生存。5日間の治療でも5割以上の生存率で、タミフルと同等かそれ以上だった。

 治療開始時期を、感染後1時間から3日まで変えて調べたところ、治療開始が遅いほど生存率が低下したが、最大用量群では3日後に開始してもすべて生き残った。

 変異によりタミフルに耐性を持った2種類のウイルスでも、最大用量群は100%生存。タミフルや、低用量群の生存率は低かった。

 肺の病理検査では、無治療群で起きた肺の障害が、タミフル群や低用量群ではある程度みられたが、最大用量群では全く起きていなかった。}
 
 富山化学工業が開発中の新インフルエンザ薬「T-705」が病原性の強いウイルスにも高い効果があることが、実験で分かった。強毒性のH5N1型鳥インフルエンザにはタミフルがある程度有効だが、耐性株も出ており、新たな治療薬の開発が急がれている中で、新インフルエンザ薬「T-705」の期待は大きい。