喜多院法興寺

住職のひとりごと

後任に「即戦力」として枝野幸男前官房長官を起用

2011-09-13 06:27:38 | Weblog
9月13日付 編集手帳 読売新聞
{普段はろくに目も留めない文章を二度三度と読み直した。ポップコーンの袋に印刷してある。〈品質には万全を期して製造しておりますが、万一不都合な点がございましたら…〉取り換えてくれるという。
◆閣僚名簿にもこの文章を添付してはどうだろう。失言の責任を取って鉢呂吉雄経済産業相があっさり辞表を出し、野田首相もあっさり受理した。あっさりしすぎて、かえって気にかかる。
◆「死の街」の稚拙な表現力も、「ほら、放射能」の悪ふざけにしても、かばうつもりはさらさらないが、読者のお叱りを覚悟の上で正直な感想を述べれば、「謝罪」以上、「辞任」未満あたりが妥当な“量刑”に思えてならない。
◆軽重で言えば、一川保夫防衛相が述べた「安全保障に関して素人だ」のほうが、はるかに罪が重いだろう。銀行の警備責任者が「私は警備の素人だ」と公言すれば、どこの誰が銀行の金庫に悪心を抱かぬとも限らない。不用意な発言が領土領海をめぐって近隣諸国の要らざる挑発行為を招かないか、心配である。
◆お菓子並みに“お取り換え”の利く内閣には、「あっさり」の第二弾を注文しておく。}

 野田首相は失言の責任を取って鉢呂吉雄経済産業相が辞表した。後任に、枝野幸男前官房長官(47)を起用することを決めた。野田首相は震災復興と原発事故対応を「政権の最優先課題」に掲げており、13日召集の臨時国会に間に合わせるためにも、枝野氏を「即戦力」として起用。被災地の信頼回復と政権基盤の立て直しを図る方針だ。他の大臣も発言に注意しないと、またまた言葉の揚げ足を取られ辞任にならないよう願いたい。