喜多院法興寺

住職のひとりごと

盗難の飛鳥仏、36年ぶり戻る オークションで発見

2010-09-25 06:12:38 | Weblog
朝日新聞
{奈良県明日香村の向原寺(こうげんじ)から36年前に盗まれた仏像が、オークションに出品されていたことが分かり、寺が買い戻して無事に「帰還」した。同寺が24日に公表した。金銅製の観音菩薩(ぼさつ)立像(高さ37.3センチ)で、改めて調査したところ、頭部は約1300年前に制作されたことが判明。蘓我原敬浄(そがはら・けいじょう)住職(66)は「長い旅を経て帰ってこられ、感激している」と喜んでいる。

 同寺によると、江戸時代に近くの池から頭部が見つかり像全体を修復したが、1974年9月に本堂から木製の厨子(ずし)(高さ45センチ、幅25センチ)ごと盗まれたという。

 仏教美術を研究する大阪大大学院生の三田覚之(かくゆき)さん(28)が今年8月、京都の会社が運営する会員制オークションのカタログに最低価格35万円で出品されているのを発見。連絡を受けた寺が所有者の古美術業者から買い戻した。その後、奈良国立博物館が頭部を鑑定し、飛鳥時代後期(7世紀末~8世紀初め)の作とみられることがわかった。}

 奈良県明日香村の向原寺で35年前に盗まれた飛鳥時代後期の仏像「金銅観音菩薩立像」が見つかり、24日、報道陣に公開された。盗難の仏像が数十年後に戻るのは極めて珍しい。仏像は高さ約37センチ。寺の言い伝えによると、江戸時代に寺の近くの池から頭部だけが見つかり、首から下の部分が作られた。74年に本堂から厨子ごと盗まれた。盗んだ犯人を特定できないが、無事に戻って良かった。