喜多院法興寺

住職のひとりごと

押収資料改ざん 地に落ちた特捜検察の威信

2010-09-22 06:23:31 | Weblog
9月22日付 編集手帳 読売新聞
 {『おいしいものから食べなさい』と題する手記がある。「下山事件」「松川事件」と並ぶ戦後の3大国鉄ミステリー、「三鷹事件」の竹内景助死刑囚が1957年(昭和32年)に身の潔白を訴えて月刊『文芸春秋』に寄せた。
◆死刑囚は再審請求中に病死し、無人電車の暴走によって6人が死亡した事件は真相が謎のまま、歳月のかなたに霞(かす)んでいる。手記の教えは、しかし、いまなお生き続けているようである。
◆〈すべての人にとって明日という日は不定なのだ〉。どんな濡(ぬ)れ衣(ぎぬ)を着せられるか知れたものではない。人生の楽しみを後に残しておくと、ばかをみる。おいしいものから食べなさい…
◆厚生労働省の元局長に無罪判決が出た郵便不正事件をめぐり、大阪地検の特捜検事(43)が押収資料を改竄(かいざん)した疑いで逮捕された。検察のシナリオに合わせて、資料に手を加えた疑いがもたれている。証拠をでっち上げれば検事は、よりどりみどり、目をつけた人物を誰でも犯罪者に仕立てることができるだろう。
◆善良な市民も、おいしいものをおちおち残しておけない。裁判員ならぬ、民間人の“特捜検察員”が要る。}

 法の番人である検察が自分の都合の良い様に、証拠品を改ざんするとは、非常に恐ろしい事だ。今回、証拠品の改ざんが発覚したが、過去にもこの様な検察の筋書きに会わせた改ざんが、有ったのではないかと、疑いたくなる。証拠品を自由に操れば、犯人に仕立てることは容易に出来る。恐ろしい国になったものである。