喜多院法興寺

住職のひとりごと

大腸がん再発診断、実用化へ=細胞特定する抗体作製

2010-09-17 08:21:52 | Weblog
時事通信
{大腸がん再発診断、実用化へ=細胞特定する抗体作製―転移前の早期発見期待・大阪大
2010年9月17日(金)03:03
 再発性の大腸がん細胞を転移前に検出できる抗体の作製に、山本浩文大阪大講師の研究グループが成功したことが16日、分かった。研究グループは、22日から大阪市で開かれる日本癌(がん)学会で発表する。

 この抗体を使えば、大腸がんの手術後に再発性の細胞を早期に特定し治療することが可能で、大腸がんの再発予防策として期待される。グループは実用化に向け臨床例を増やす。

 山本講師によると、研究グループは大腸がん患者の尿に「C4.4A」と呼ばれるたんぱく質があることを発見。このたんぱく質に含まれる特殊なアミノ酸に反応する抗体の作製に成功した。

 抗体を再発する恐れのある患者に投与した結果、ほとんどの事例で、再発性の大腸がん細胞(浸潤がん細胞)の膜が鮮明に染まることを突き止めた。

 再発性のがん細胞は手遅れになると、血管から他の臓器に転移する可能性が高い。抗体を使って早期に再発性の細胞が特定できれば、転移前に治療が可能になる。

 抗体を用いたがん細胞の検出はこれまでも試されたが、染色結果のぶれなどがあり、実用化が難しかったという。

 大阪大は既に特許を出願し、薬品会社との連携も始めた。大腸がん患者132人で効果を実証済みといい、臨床例を積み重ね実用化を目指す。

 厚生労働省によると、昨年1年間でがんは日本人の死因のトップだった。中でも大腸がんは女性の死亡率が1位、男性は3位で年間計4万人以上が死亡。再発する場合は、ほとんどの患者が5年以内という。山本講師は「再発率の低い段階で転移の芽となるがん細胞を診断できれば、再発を食い止められる。有効な治療に結び付けたい」と話している。}

 再発性の大腸がん細胞を転移前に検出できる抗体の作製に山本浩文大阪大講師の研究グループが成功した。再発性のがん細胞は手遅れになると、血管から他の臓器に転移する可能性が高い。山本講師は「再発率の低い段階で転移の芽となるがん細胞を診断できれば、再発を食い止められる。有効な治療に結び付けたい」と話している。今後に期待したい。