喜多院法興寺

住職のひとりごと

血管の人工形成に成功=心筋梗塞治療に光

2010-09-05 06:41:20 | Weblog
時事通信
 {東京都医学研究機構などは4日までに、マウスの生体で正常な血管を人工的につくることに成功したと発表した。血管形成によって皮膚損傷の治療に効果を発揮することも確認。心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞(こうそく)のほか、床ずれなど皮膚障害の治療への応用が期待できる。研究成果は米専門誌サーキュレーションに発表された。

 これまで動脈を人工的につくった例はあるが、正常な動脈と静脈を通常の10倍もの長さで形成することに成功しており、世界初のケースという。

 研究グループは、血管をつくる働きを持つ分子の一つを解析し、その作用を阻害する「ストッパー」役の遺伝子を突き止めた。

 この遺伝子を働かなくさせるリボ核酸(RNA)分子をマウスの皮下に投与すると、5日目には投与しないマウスに比べ10倍近い長さの正常な動脈と静脈が形成された。

 さらに、マウスの皮膚に傷を付けて観察すると、RNA分子を用いたマウスは、投与しないマウスに比べ治りが早かった。皮膚障害が治りにくい糖尿病のマウスでも同様だった。}

 マウス実験では、マウスの生体で正常な血管を人工的につくることに成功したと発表した。さらに糖尿病のマウスの傷ついた皮膚に用いたところ、治癒を早めることができた。従来の研究でも、動物実験で人工的に血管を作ることができたが、ほとんど弱い動脈のみだった。これが実用出来れば、心筋梗塞や脳梗塞の患者に取って治療に希望がでてきた。