喜多院法興寺

住職のひとりごと

菅首相を再選=小沢氏に大差

2010-09-15 06:37:46 | Weblog
9月15日付 編集手帳 読売新聞
2010年9月15日(水)01:37
 {菅首相は「初心を貫く 菅直人」と書いた。小沢一郎氏は「小沢一郎」とだけ記した。今月2日の公開討論会における記念の 揮毫 ( きごう ) である。
◆9年前の7月を思い出す。与野党7党首による参院選の公開討論会で、当時首相の小泉純一郎氏は俵万智さんの短歌をもじり、「自民党がいいねと君が言ったから二十九日は投票に行こう」と揮毫した。このときも、小沢氏は名前だけを書いている。
◆“たかが揮毫”に人物が表れることもある。陳腐な座右の銘や 戯 ( ざ ) れ歌を褒める気はさらさらないが、名前しか書かない人よりは、意思を伝える「言葉」を重んじている証しにはなるだろう。
◆自分の政治資金を巡って元秘書らが3人も起訴されながら、国会の場でただの一度も釈明しない。記者会見では、質問者に 逆 ( さか ) ねじを食わせるふりをして誠実な回答を拒む。小沢氏が党員・サポーター票で菅氏に5倍の大差をつけられた民主党代表選挙の敗因は、言葉を軽視、もしくは 蔑視 ( べっし ) する政治家に世間が示した拒絶反応とみるほかはない。
◆経験も指導力も財力もあるのに、「言葉」だけが致命的に欠落している。もったいないことである。}

 党員とサポーター票が菅直人首相の続投を選んだ事で、大差で小沢氏を破った。
民主党代表選は党所属国会議員による投票と、地方議員票、党員・サポーター票を合わせた開票の結果、菅直人首相が小沢一郎前幹事長を大差で破り、代表に再選された。首相は地方議員と党員・サポーター票で小沢氏を圧倒し、ぎりぎりまで競り合った国会議員票でも、わずかながら小沢氏を上回った。代表選は総計1222のポイント制。獲得したのは、首相721ポイント、小沢氏491ポイントで、国会議員5人(10ポイント分)が棄権・無効票だった。これからの組閣に注目が移った。