1/35 SHO'T KAL DALET(CENTURION)
1982年 レバノン内戦 ガリラヤの平和作戦を経て
1982 Lebanese Civil War After the Galilee Peace Operation
AFVクラブ1/35 イスラエル国防軍 センチュリオンが完成しました。
恥ずかしながら記事のタイトルのスペリングをずっと間違えていましたので、今回訂正いたしました。
AFVクラブのキットはシミターに続いて3作目の完成となります。
このキットはパーツ数もそこそこあり、思ったより組立時間を要してしまいましたが、完成してみるととても素晴らしい精密度を味わうことができてたいへん満足しています。
実車は主砲を20ポンド砲からL7 105mm砲に換装し、エンジンもロールスロイスミーティアエンジンからM60と同じアメリカ製コンチネンタルAVDS-1790-2Aディーゼルエンジンに、変速機もアメリカ製アリソンCD-850-3に変えてまったく別のセンチュリオンへと生まれ変わっています。
これらの改修により砂漠戦への適応能力が飛躍的に向上してセンチュリオンの名を高める事にもなりました。
キットについては、前照灯が斜めに付いてしまった事、搭載のUZIが車体への装着金具の取り付け位置の間違いから1丁しか装備できなくなってしまいました。
それでは、改修を重ねて迫力ある鎧をまとったセンチュリオンをご笑覧くださいませ。
▼足回りはこの後に登場するチーフテンを連想させます。
大戦中に登場した戦車と比べると、とても同じ英国が開発したとは思えない洗練されたスタイルです。
▼砲塔左右両側に装備されている雑具箱、車体のサイドスカートが中空装甲の役割を果たし、各区画に隔壁を設けて被害拡大を防ぐなどの生存率の高い基本設計をセンチュリオンは有していました。
この点はアメリカのM48及びM60を改修したマガフと比べると大変優れた点であり、後にこの思想はマガフにも取り入れられています。
▼主砲と同軸にM2重機関銃(12.5mm)を備え、コマンダーとローダーそれぞれにFN MAG 7.62mmを装備。
被弾退避時の携行銃としてUZIを備えている。
改修を重ねた結果によるこのゴチャゴチャ感がたまりません。
▼エンジンをM60のディーゼルエンジンに換装したため、グリルの形状はまさにM60を彷彿させるデザインとなっています。
▼予備履帯は、アクリル塗料のVic Hobbyのラスト色3色をランダムに塗って錆を表現しました。
まだまだの出来ですが、段々塩梅がわかってきたような気がします。
▼ジェリ缶の埃はMigピグメントP234とクレオスウエザリングパステルのライトブラウンを混ぜたものをこすり付けました。
これはTIRAN 5の時と同じやり方です。
▼油彩の点づけによる経年変化による退色表現はサイドスカートだけに行いました。
他の部分は平面があまりにも無くて今回は諦めました。そのかわりにハイライト処理を少し強めに付けています。
▼タミヤTIRAM 5とのツーショット。
使えるものは改良してなんでも使う。
周りを敵に囲まれているイスラエルにとって生き残るための知恵なのでしょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
完成おめでとうございます
センチュリオンの完成、おめでとうございます。
何時もながら、塗装、ウェザリングは素晴らしいですが、この車体のシャープさが良い感じに仕上がっていると思いました。
AFVクラブの戦車はM3A3スチュアートを作ったことが有りますが、ただ動かす事でウェザリングらしきものは殆ど施していませんでした。
何れ駆動ユニットも含めて一新したいと思わされました。
完成、おめでとうございます!
いつもと同じ言葉を繰り返すしかないのですが、凄いです。
こうして拝見するとイスラエル車両との相性が特に良いのではと感じてしまいます。
TIRAM 5もすごくいい味出てますね。
繰り返し拝見して飽きる事がありません。
究極の百人隊長をありがとうございました(笑)。
本当にすごいですね!
作られている時から思っていたのでが、いつにも増して細かいですよね?
それに相まって汚れやキズや錆なんかも完璧って思います。
細かい所を見ても感心する事ばかりなんですが、全体も重量感がスゴイですね。
特に、2台並ぶと圧巻という感じです。
本当に素晴らしいです!
油彩による退色した感じや陰影など、ずっと見ていられます。
いろいろ参考になりました。ありがとうございます。
汚しとウエザリングは違うと言う事、改めて思い知りました。
お褒めいただきありがとうございます。
すごく励みになります。今後ともよろしくお願いいたします。
次は何を作るか、迷っております😄
センチュリオンはイギリスの鉄道事情に合わせた事により、車体の長さの割りに幅が狭くなっています。日本と似ていますね😄 それがより車体をシャープに見せるのではないかと思います。
M3A3は車体が小さいので、可動化はご苦労されたと思います。さらにAFVクラブは分割パーツが多いところも悩みどころだったのではないでしょうか。
今回、チッピングをする順番を間違えて2回チッピングしています😅 でも問題なく完成できて良かったです
イエスのいた時代のイスラエルと英国がセンチュリオンと名付けた時のローマ帝国のキリスト教に対する扱いの認識が大きく変わっているのは、何と言うか歴史の妙に感じます。
サブタイトルの背景をガリラヤとしたのも少しその辺を意識してつけました。イエスの時代にユダヤ人を支配していたローマ軍のガリラヤに駐屯していた百人隊長が自分の部下(奴隷かも)の病を救って欲しくてイエスに頼んだことが聖書(ルカによる福音書)に出ています。詳しく書くと長くなるので、かいつまむと福音書には、ユダヤ人の他にもこんなにも信仰心を持っている異邦人(百人隊長)がいる事に感心したイエスはその部下の病を治したと書かれています。
偶然なのでしょうが、信仰心の強い百人隊長(Centurio:ラテン語)の名を持った戦車がイスラエル国防軍に装備されているのは何か縁というか不思議な気がしました。
センチュリオンのお買い物の記事でChoro-Poo様から百人隊長のタイトルをつけたコメントを頂いた時、聖書をご存知なのかなと思ってちょっと昔(高校時代)を思い出して復習しました(笑)。
長くなってすいません。国防のために他国の戦車をかき集めて改良したイスラエルの戦車は、オリジナルとは違った魅力を持っていて割と好きです😄
あとは、シャーマンの改造型を作ってみたいなと思っています。