山口日記

その日を記し、その日を残し、来るべき日を見据え、来るべき日を迎えるために。

雲の上から

2016年09月30日 | 日記
飛行機の中でも携帯が使えるようになって、取って置きだった雲の上からの風景をが
手軽な風景になった。自然界のなかで考えると、とんでもない風景が見られるこの雲
の上に居る瞬間に本を読み、観光地の景色を求めて車を運転する人間は滑稽なのかも
しれない。自力で上り詰めた風景に人がこだわると言うことであれば、とっても未来
は明るい気がする。

息子をつれてディズニーランドへ行ってきた。遅い夏休みみたいなもので、本当の夏
休み期間は仕事が優先で、あまり遊んであげられなかった。世に言う罪滅ぼしの旅。
そういう冷めた感じで言うと、妻はいつも「楽しんでたくせに」、と言うことが象徴
しているように、私は私で楽しんでいる。ただ、子どもが楽しければそれが一番楽し
いと言う喜びは、今まで味わったこのないことだった。汽車を見つけて絶叫したり、
トンネルの暗闇に泣いたり、パレードにあわせて踊ってみたり、普段なら絶対やらな
いようなことに、驚きやワクワクを一緒に感じていると、楽しいとか凄いとかそんな
感情の根源はこんなところにあるのかなと感じる。言い替えれば、今の楽しみや驚き
は複雑化し過ぎているのかもしれない。もっとシンプルに、もっと丁寧にものごとを
見ていけば、思っているより世界は明るいのかもしれない。雨雲を突き抜けた雲の上
みたいに。