憩う、楽しむ 広島・湯来通信 

広島市中心部から1時間。新たな交流・体験エリアである湯来地区の最新情報。天然温泉と豊かな自然が皆様をお待ちしています。

湯来に伝わる民話「石ヶ原の百飛び」

2011年04月19日 07時23分38秒 | 民話

4/19(火)4℃        

 今日も朝から変な天気。にとってみれば、雨が降れば気温が温かくなるから活発に動きたくなるんでしょうけど、人間界では”鬱陶(うっとう)しい”が先立ってしまいます。

 水の少ない地域の農家にとって見れば稲作用の農業用水として重宝されますから一概に不要論を唱えるわけじゃありませんけど、傘を差しての出勤は濡れるから嫌いです。水も滴る・・・・なら、イイですけどね

 まずはね、何をやっても気力が一番。気持ち充実して今日も一日頑張ってみます。一緒に頑張る人がいると思うと気力倍増。 さあーて、頑張るぞぃ

 

 久しぶりに湯来に伝わる民話「石ヶ原の百飛び」です。

 上水内菅沢石ヶ原の沖の川に「百飛び」という所があります。そこには、川の石が飛び飛びに並んでいます。向こう岸に行くには川の中に入らず、石の上を次々に飛んで渡っていました。

 ある日、中倉の仲の良い大吉さんと安吉さんが廿日市に行き、塩を背負って石ヶ原まで帰ってきました。川の石を一つ二つと飛んで渡っていました。中ほどに来た時、足を滑らせて大吉さんが水の中に転びました。すぐ後ろにいた安吉さんもその拍子に水の中に転びました。

 二人は川の中で足は滑るし、荷物が水に浸かって重くすぐ起きあがれません。そこで二人は両手を取り合って

 「大吉さん、先に立んさい」

 「安吉さん、先に立んさい」

 「大吉さんが先に転んだのだから、先に立んさい」

 「わしが転んだので安吉さんはその拍子に転んだのだから、先に立んさい」

 と言ってお互いが譲りません。そのうち二人の背中に会った塩はみんな水に溶けてしまったということです。

 つまらぬ所に意地を張って遠慮をすることを「中倉を言う」と言い、今でもこの地区の老人たちの中に日常会話で使っているとのことです。これって、正真正銘、本当の「湯来弁」って言えるんですかね。?

 

 次回の湯来に伝わる民話は「おなみ渕」です。お楽しみに。

 

 

 おおおお・・・・!ブログ書き込みをしていたらの隙間からが温かい日差しを出してくれました。

 今日は、気持ち充実して頑張れるかな?「絆」、そう絆です。皆さんも、一緒に頑張りましょう。


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1 コメント

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大吉さんと安吉さんは (neko)
2011-04-19 20:38:55
二人三脚みたいですね
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