平荘町・上荘町をゆく(50) 野の仏たち(平荘町)(1)
石仏は中世からのメッセージ
平荘町に集中する石仏
平荘町の石仏を訪ねてみましょう。
加古川市だけでなく、中世の地方史、特に、庶民の生活等についてはほとんど分かりません。
史料があっても大寺院等に保存されており、中世の庶民の生活はでてきません。
さいわい、庶民の生活・願い等が想像できる史料があります。それが石仏です。
庶民は、石仏に病気の回復を、死後の幸せを願ったことでしょう。
市域には江戸時代以前の銘のある石仏が43基あります。その内、平荘町が18基を占めています。
特に鎌倉時代中期以前の石仏については、県下で50基を数えるのみですが、そのうち、東播は26基で、加古川市域には11基を占めています。
しかも、一基を除けば全てが平荘町に集中しています。
しばらく、そんな平荘町の石仏の探索をしましょう。
そして、霞の向こうある、中世の平荘町の姿を少しでも再現しましょう。
*写真:八体仏(平荘町小畑・加古川市文化財)
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