別府町をゆく(38) 写真集・別府町(5)
別府鉄道(3) そこのけ、そこのけ別府鉄道が通る
前号の別府鉄道の地図をご覧ください。
この別府鉄道が最も賑わったのは昭和30年代の初め頃で、別府の浜での潮干狩り、また海水浴へと多くの客を運びました。そして、多木の肥料を運びました。
別府港駅で乗車して野口駅へ出かけることにしましょう。
乗車したら、線路は現在の山陽電車の別府駅のすぐ東の跨線橋(こせんきょう)あたりで土山線と野口線は分かれます。
跨線橋を過ぎると野口線の「別府口駅」に到着します。
「別府口駅」の次は「坂井駅」です。坂井駅・別府口駅の間は県道八幡-別府線が走ります。こう説明するより、県道-八幡線は、イトーヨーカ堂の西側の南北を結んでいる道路といった方がイメージしやすいです。
当然、別府鉄道は県道八幡・別府線を横切ります。
写真は、山電車別府駅の西の道を少し北へ行った街中を走る別府鉄道の車両です。まるで大都会を走る市電のようです。
今となっては、なんとも不思議(貴重)な景色に感じますね。
*写真:県道八幡-別府線を横切って野口へ向かう別府鉄道