広島県 呉 (大和ミュージアム・てつのくじら館)

2013-09-07 17:45:54 | 


先月広島県 呉市に行った。

真夏の太陽が照りつける中、JR呉駅に降りた。
そこから歩くこと数分のところに「大和ミュージアム」がある。

その道向かいにでっかい潜水艦が見えた。









「展示用の潜水艦 あきしお」だ。

てつのくじら館(海上自衛隊呉資料館) の中にそれは展示されている。








近くで見ると本当にでかい。
長さ 76.2m
幅  9.9m
深さ 10.2m








その潜水艦の下が入り口となっている。
入場料は無料。








1階はほとんど何もなく「海上自衛隊の歴史」がわずかにある。








2階に上がるといろんな物が展示してある。
潜水艦の威力とは何か?
それはいまだに潜水艦の存在を確実に捉える技術はなく
今後も隠密性の威力が損なわれることはない
ということだ。





これは魚雷なのだが実際に見ると本当に大きい。





ここから3階の潜水艦の中に入る。


トイレと洗面台の綺麗さにびっくりする。
もっとなんかこう、違うかんじを想像してた(失礼)






このベットは想像したとうりの大きさだった。
しかしこれでも横になれるだけマシなんだろう。








何といっても驚いたのがこの食事の豪華さ。
潜水艦の中って事を忘れてしまうほどの食事の良さ。
陸・海・空の中で海軍の食事が一番良かったというのも納得した。







潜水艦の中を這い回る管の多さに本当に驚く。





この計器類の数にも驚く。
きっと今の潜水艦はほとんどが自動化されていて計器類は少ないんだろうなぁ、たぶん。







で、その潜水艦の目の前にあるのが「大和ミュージアム」




玄関前に展示してあるスクリューのでかい事。
これは戦艦「陸奥」のスクリュー。



常設展観覧料は500円となっている。
私が行った時は特別なイベントがありプラス別料金がかかった。







実際に写した写真が数多く展示されていた。












昭和20(1945)年3月26日からはじまった日本(陸軍と海軍)と連合軍(主にアメリカ)
の戦いの状況を変えるために、戦艦「大和」、軽巡洋艦「矢矧(やはぎ)」ほか
駆逐艦8隻が戦場に向かったけれど、アメリカ海軍の航空母艦11隻の艦載機約400機
の連続的な攻撃により壊滅した。






「みほの関」  中村研一 画

この絵は従軍画家の中村研一氏が描いたもので、戦艦「大和」の
士官室に飾られていたもの。














約10分の1 サイズの戦艦「大和」
実全長 263.0m
実全幅 38.9m
乗員  3332名
建造費 137802000円(当時)
    (約1億4千万円)













ゼロ戦

正式には零式(れいしき)艦上戦闘機という。

当時の世界中全ての戦闘機の、良い部分だけを集めたような能力
それらが、零戦の小型流麗な機体に押し込まれたものだ といわれている。







太平洋戦争初期には世界最高水準の戦闘機で,特に格闘性能にすぐれ,
連合国空軍を畏怖(いふ)させた。







零戦の能力を簡潔に述べておくと

(1)登場当初としては全く常識を超えた、長大な航続能力
(2)徹底的な軽量化による、きわめて高い運動性能
(3)軽量戦闘機としては異例の20mm機関砲の搭載による、強力な攻撃力







誤解のないように書いておくが、私は絶対に戦争を肯定するものではない。

鹿児島県の「知覧特攻平和会館」に行ったことのある人ならわかると思うが
特攻作戦 という名前の下に 1、036名 の尊い命が失われている。
その方々の遺書を見て涙を流さなかった人はいないのではないだろうか。

特攻作戦とは
重さ250kgの爆弾を装着した戦闘機で敵の艦船に体当たりして沈める。
パイロットは必ず" 死ぬ・亡くなる" という『必死』条件の作戦のことだ。


下の写真は特攻兵器「回天」である。
「人間魚雷」のことだ。

つまり人間が魚雷の中に入り、操縦して敵の艦艇に体当たり
するというものだ。
約420基作られ、戦没者は100名以上にのぼる。
その多くが20歳前後の若者だった。








これは人間魚雷「回天」の搭乗員の 遺言 だ。

「父よ、母よ、弟よ。そして永い間はぐくんでくれた町よ、
学校よ、さようなら」で始まり
「みんなさようなら! 元気で征きます。」でしめてある。

もし、この「大和ミュージアム」に行く事があれば
一度、肉声を聞いてみるがいい。

故郷の大切さ、家族の大切さ、人を思いやる大切さ
そして何よりも人の命、自分の命の大切さを考えさせ
られるのではないだろうか。



以下のことばで締めくくりたい

松本零士氏 の言葉

「人は生きるために生まれてくる

死ぬために生まれてくるのではない」










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