チューリップとオオカミ(おかばる花公園)

2017-04-11 17:03:07 | 四季の花
大銀ドーム東側 岡原地区の「おかばる花公園」にチューリップを見に行ってきました。


昨年の11月に植えたチューリップたちが今、見ごろを迎えています。


休耕田、耕作放棄地を活用した花公園で今年は約7万本のチューリップを楽しむことができます。


約1万4千平方メートルには白、赤、黄色、ピンクの花が咲き誇っています。


2002年、サッカーワールドカップの会場としてドームの建設が始まったのを機に、1997年からチューリップを植え始めました。



チューリップ以外に「シレネ」の花の絨毯も綺麗です。



下の方に「個人」や「グループ」で1区画場所を借りて、それぞれが創意工夫して作った花壇が見えます。


その中の1つ。
花壇の真ん中に「オオカミ」が寝転んでいます。
何か意味があるのだろうか?
気になります。



そのときです。
女性が花壇の手入れをするために来たので聞いてみました。


「こんにちは、ちょっと聞きたいのですが、このオオカミは何か意味があるのですか?」
女性は話し出しました。


「これは(チューリップさん)という童話のオオカミです」


「誰とも仲良くしたくない、誰とも話したくないオオカミがいました」


「オオカミは山奥でずっと一人ぼっちでした」


「ある日、(オオカミさん、こっちこっち)という声が聞こえてきました」



「誰もいない山奥なので驚いて声がする方に行くと、話しかけてきたのはチューリップでした」


「それから、オオカミは毎日チューリップと話をするようになりました」



「ビックリしたのは周りの草花たち」


「そのチューリップは今まで一度も咲いたことがなかったんです」
「オオカミと話をするために咲いたんです」


「だから見て」
「オオカミはチューリップと楽しそうに話しているでしょ?」
「もし一人ぼっちで誰とも話さない人でも、ここに来て、この花たちには話しかけて欲しいの」


「話ができたら楽しいの。 決して一人じゃないの」


「去年の11月の雨の日に友人と2人で球根を植えたの」


「今からその友人のお見舞いに病院に行くの」
「ううん、花は持っていけないわ」


「写真を撮って、それを枕元に置くの」
「残念だけど話はできないの」
「意識が戻ったら嬉しいけど」


もしかしたらオオカミの話はご自身、なのだろうか?


それぞれの花壇にそれぞれの物語があることを改めて知りました。



私自身、人と話をするのは苦手です。
特に初めての人は、かなり勇気がいります。

でも最初の一言「こんにちは」で乗り切ります(笑)

一期一会  いい出会いでした。



























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