【もう一度行きたいアートの島・直島】(2泊3日旅行記)完全保存版!

2024-10-02 20:52:30 | 大分トリニータ
【もう一度行きたいアートの島・直島】(2泊3日旅行記)完全保存版!

香川県にある『アートの島・直島』(自家用車2泊3日)に行ってきました。
今回は大分トリニータvs徳島戦からの流れ。
10年以上前から行きたいと熱望していた嫁の希望に応えたものです。

滞在したのは『2泊3日』

どんな順番で回ったら良いのか?
何を観たら良いのか? 料金はどれくらいかかるのか?
「2024年10月1日」より価格変更、システム変更したものは何なのか?

できるだけ詳しく丁寧にたくさんの写真で紹介していきたいと思っています。

いつの日か行きたいと思い描いている人、行きたいけど様々な理由で行けない人、そんな皆さんの参考になれば幸いです。


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【2024.9.18(水)】(1日目)
 天気は晴

『アートの島・直島』
その名前はあまりにも有名です。


どんなアートが待っているのか?
どんな感動と出会えるのか?



高松港から朝一番のフェリーに乗り込みます。
『高松→直島行き』


AM8時12分直島行きフェリー乗船。

   
『フェリー料金』

車(〜5m未満)ドライバー1人含む 5500円(片道)
大人1人  520円(片道) 
合計 6020円




フェリーの中はとても綺麗でゆったりしていてエレベーターもありました。








AM9時 
直島の玄関口となっている宮浦港 に上陸。

 
約50分間の快適な船旅でした。

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私たちは車なので降りてすぐ左手にある町営の駐車場へ
(普通車 ~夜10時 200円。翌日の朝10時までなら400円と格安)

車が無くても大丈夫です。
すぐ目の前に「レンタサイクル」があります。
向かって左から
「TVC直島レンタル」
「ふうちゃんレンタサイクル」
「おうぎやレンタサイクル」

観光地である島の南半分を車で走るだけなら20分で回れる規模の島なので電動自転車があれば十分回れます。

では電動自転車を1日レンタルしたときの料金は?

例えば
「おうぎやレンタサイクル」では2024年10月1日からレンタル料金が
今までの1日=1200円から1日=1500円に変更になりました。

その他のお店も値段を変更している可能性があるので一度確認してみてください。
(写真は「TVC直島レンタル」)



まず島に着いたらすぐに移動せず、港の中にある「海の駅なおしま」に行き「なおしまエリアマップ」(無料)をいただきましょう。



「なおしまロードマップの赤枠」に注目
ここが現在地です。

   
【赤かぼちゃ】

(草間彌生)

この表紙にあるのが有名な草間彌生作「赤かぼちゃ」です。
さっそく行ってみましょう。




なんとかぼちゃの表面の水玉は、一部がくり抜かれていてそこから中に入ることができます。
「かぼちゃ」に触れることも、中に入れることもできてとても貴重な体験でした。


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【BUNRAKU PUPPET】

(ジョゼ・デ・ギマランイス)

すぐ近くにあるのがこの島で継承されている「直島女文楽」の人形の動きに着想を得た立体作品。
蒼い作品が青空に鮮やかに映えます。
これが昼の顔ですが


夜になると一変します。
同じ作品とは思えないほど!


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その先に見えているのが
【直島パヴィリオン】
(藤本 壮介)



「浮島現象」をかたどった浮遊感のあるパヴィリオンです。


27の島々で構成される直島町の「28番目の島」というコンセプト


三角形のステンレス製メッシュ約250枚を使用しています。


中に入ることができ、夜はライトアップされていました。




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ふと見るとレンタカーも「水玉」でした(笑)


バスも「水玉」


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さて移動です。
マップの赤い四角(宮浦港)からピンクを通り青い四角の「つつじ荘」を目指します。


港から車で10分ほど。
50台~60台ほど止められる無料駐車場があります。
自転車の方は同じコースで約20分ほど。
徒歩の方は港からつつじ荘行きの「町営バス」(大人片道=100円 子供=50円)があります。

    
【つつじ荘】



ここには「おやじの海」発祥の地のモニュメントがあります。
(ボタンを押すと歌が流れます)


   
【琴弾地海水浴場】


そばには琴弾地海水浴場。


綺麗な海が魅力的です。

   
【砂浜の鳥居】

この海水浴場には背の低い鳥居があります。


最初から低く作られたものではありません。
沿岸流による砂の堆積で今の高さになったものです。
石を乗せると願いが叶うとか…
この日乗せるのを忘れた姐さんでしたが島を離れる日にちゃんと乗せていました(笑)


さぁ見えてきました。
    
【黄かぼちゃ】

(草間彌生)


2021年8月の台風9号で流された「黄かぼちゃ」でしたが復元制作を経て、2022年10月4日、旧作と同じ場所で展示されています



赤カボチャ同様、直島のシンボルといえる作品はこの場所なんだと思います。



そして人気の直島のシンボルは常に10数人の方々で順番待ち。
写真を撮るのも大変です(笑)



さらにその近くにあったのは
    
「ニキ・ド・サンファール」
の作品

これは「腰掛」


「猫」


「かえると猫」



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さて再び宮浦港に帰ってきました。




レンタサイクルの前はスーツケースが大量でした(笑)
(外国人のお客さんがほとんど)



次に向かったのが
   
【直島銭湯 「I ❤湯」】

(大竹 伸朗)


大人1人=660円
昼の銭湯と


夜の銭湯



外からのアート感も度肝を抜かれましたが実際に入浴してみて心臓が飛び出ました(笑)
男湯と女湯の間には本物そっくりの「像」が天井に届くほどの高さに「ドドーン」と。

正面には青いタイルでタコが描かれ、お湯を張った浴槽のタイルには少し「H」な絵が敷き詰められて…(笑)
中は写真撮影が禁止されていました、残念(笑)


この日はここまで。


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【2024.9.19(木)】(2日目)
 天気は晴れ
   
【直島 家プロジェクト】

直島・本村地区で展開するアートプロジェクトです。

朝、早く目が覚めたので直島町役場の横にある
「直島ホール」へ!
(三分一博志)
自然の力で空調を促す建築です。
総ヒノキ、茅きの屋根としては世界でも最大級。


「今日の予定」
午前中は『家プロジェクト』を見て廻り、午後1時に(昨日予約した)『地中美術館』(要予約)となります。(マップのピンク色の四角)


そして本日の「家 プロジェクトのマップ」
(本村を拡大したマップ)



まずはこのマップの青い四角の場所へと急ぎます!
   
『本村ラウンジ&アーカイブ』


どうしても時間のない人はどこか一つを選んで入るのも有りですが、時間に余裕があればたくさん回ることのできる『共通チケット』がお得。

2024年9月30日までは
「 角屋」「南寺」「護王神社」「石橋」「暮会所」「はいしゃ」
6軒の『共通チケット」が1050円でした。
(南寺は要予約)

しかし  
2024年10月1日
からは
「角屋」「護王神社」「石橋」「碁会所」「はいしゃ」の5軒が共通チケットとなりました。
つまり『南寺』が共通チケットから単独のチケットへ!
    
「料金」

⭕️共通チケット(5ヶ所)= オンライン 1,200円/窓口 1,400円と値段が変更。

⭕️「南寺」のみの鑑賞料金は
2024年10月1日以降:オンライン 600円、窓口 700円となったので要注意!!

『本村ラウンジ&アーカイブ』の近くにあるのが
◎ブドウのような玉を13個を積み上げたアート!
(トイレと駐輪場)


◎空き缶アート・よいち座(お店)



こんな嬉しいアートもありました。



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私たちは本村ラウンジ&アーカイブでAM9時50分に入場できるチケットを持ち『南寺』へと急ぎました。
  
『家プロジェクト』その1

   
【南寺 】

(作家名:ジェームズ・タレル)
(建築:安藤 忠雄)


スタッフさんから事前に説明を受けます。

ここは15分毎に入れ替わること。
9時50分までに並んだのは私たちを入れて13人。
ここからは2つの班に分かれました。
この日は7人と6人。



全てのスマホやカメラの電源を切り、時計を外して明かりの無い空間へと入っていきました。
中は真っ暗…



ここからはネタばれとなるので是非自分自身でアートの奥深さを体験していただきたいと思います。
ちなみに公衆トイレや椅子がある小さな公園が隣にあります。


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続いて「ANDO MUSEUM」の前を通って「角屋」へと向かいます。
ANDO MUSEUMは写真のみ。




その途中にあった「直島 ドンッ!」


さらのその横には女子高生とワンちゃん


黒い公衆電話が埋め込まれた板塀で電話をするもも姐さん(笑)


町の中にある不思議なアートを見つける面白さ触れられる楽しさ…
いつの間にか子供に返っている嫁は、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の登場人物のようでした(笑)


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『家プロジェクト』その2

【角屋】
(宮島 達男)


ほの暗い日本家屋の空間に125個の「LED」製のデジタルカウンターが「1」から「9」までの数字を順番に表示していきます。


こんな光景が大好きな私は時を忘れてボーっと眺めていました。



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『家プロジェクト』その3

   
【護王神社】

(杉本 博司)


鳥居をくぐり、坂道を上った先にありました。
護王神社です。



なんとガラスの階段です。
太陽の光に照らされキラキラ輝いています。
「触りたい」
そんな欲望を抑えながら・・・


スタッフの方から渡された懐中電灯を借りて狭い通路を通ると…


まさかの光景が…

地下と地上とがガラスの階段で結ばれているではないですか。
なんと神秘的な・・・


そして今来た通路を出ると…
目の前には真っ青な海が広がっていました。
たぶんこれもきちんと計算されたもの。
素晴らしい!


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移動途中、一般の窓にあった「一窓ギャラリー」
こういう何気ない場所にあるアート作品を見つける楽しさもこの島の魅力です。


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『家プロジェクト』その4

   
【 碁会所】

(須田 悦弘)
「対比」という言葉に導かれて。

碁を打つ場所として島の人々が集まったことに由来した「碁会所」


左側の部屋には「名材散椿」から着想を得てつくられた木彫の「椿」が展示されています
(23輪の椿の花と葉が1枚)


右側の部屋には何も展示されていないような印象ですが実は作品があります。


この左右の部屋の対比の見せ方もアートなんです。

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『家プロジェクト』その5

    
【はいしゃ】

(大竹 伸朗)

実はこの「はいしゃ」の前の道路を何回か車で走ったのですがその時はこの建物が「アート」だとはまったく気が付きませんでした。
外見はまさに「廃家」


改めて見学をさせていただくと驚くことばかり。
まずはこのピンクの塀は「歯茎の色」


さらによく見ると白いつぶつぶが見えると思いますがこれは「歯」(本物の歯ではなく陶器製)
全部で2,000個使っているそうです、凄い。



中に入ってさらに驚きました。


もう私には何が何だか分かりません(笑)




2階へ上がると・・・なんと!!!


そこには「自由の女神」


1階の屋根を突き破って「デデデデーンッ!」


いやもうぶっ飛びました。


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『家プロジェクト』その6

   
「石橋」

(千住博)

明治時代に製塩業で栄えていた石橋家の家屋を使ったアート施設です。


母屋の襖に描かれているのは、2009年に新たに公開された千住氏による"崖"シリーズ第一弾の作品群です。


崖の表情は揉んだ和紙
絵の具は天然の岩を砕き、加工した岩絵具

千住博氏は作品に銀を用いています。
銀は明るい白色からどんどん酸化し黒変していきます。
ですから、この作品は変化し数十年後には漆黒の闇の風景画になるかもしれないとのこと。


最奥に案内されると
そこには「ザ・フォールズ」の滝の作品
(高さ3メートル、横幅15メートル)


天井から流れ落ちる滝の迫力。
水しぶきが今にも飛んできそうなダイナミックさ。
最後の最後にこんな感動が待っているとは・・・


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私が持っているチケット(6軒分)すべてに印鑑を押していただきこれで直島「家プロジェクト」は終了です。



駐車場に戻ったのが12時。
約2時間の『家プロジェクト』
歩数にして9108歩。
これから涼しくなるシーズンにはピッタリではないかと(笑)


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【地中美術館】

(安藤 忠雄氏)
(前日までに要予約)

前日に予約(13時)した『地中美術館』へと急ぎます

その途中で見つけた大きな『ゴミ箱』



地中美術館の駐車場(無料)に到着。
宮浦港から地中美術館までレンタサイクルなら15分ほど。
徒歩で30分、バスもあります。
スタッフの方に呼ばれるまで駐車場横の建物の中で待機です。
12時55分、「13時入館の方」とスタッフに呼ばれここでチェックです。


写真撮影はここまでOK!
ここから先は写真撮影は不可。


「クロード・モネ」「ジェームズ・タレル」「ウォルター・デ・マリア」の作品が永久設置されています。

ひと言でいうと
美術館の概念が変わるほど衝撃を受けました。
特に「ピンクの世界?」感は今でも衝撃的です(笑)
ここもおすすめですので、是非。

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さて直島の『家プロジェクト』から『地中美術館』を廻り海辺の宿「波へい」に到着!
今からのんびりまったり!




宿の目の前にはいかにも釣れそうな堤防がありましたが・・・
残念(笑)


朝も良さげだったのですが・・残念(笑)



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【2024.9.20(金)】(3日目)
 天気は晴れ

今日は最終日
「ベネッセハウス ミュージアム」へ。
大人1人=1300円
休館日  無休


自家用車では通行できないのでつつじ荘に駐車して「ベネッセハウス ミュージアム」へのバス(無料)に乗ります。


大人1人=1300円
休館日  無休


どちらかというと私たちが今まで知っている「アート」に近い感覚で観ることができました。












この下の椅子に座っている人たちは何を見ているのでしょう。


ランダムに一つ一つランプが点灯していくようです。





いやいや、思い込みというのは恐ろしいものです(笑)
突然すべてが点灯したのです。
それも数秒間。
そんなことあるの(笑)


いろいろな作品がいろいろな言葉を語りかけてくれています。






時間があればもっとゆっくり、一つ一つを観たい。




こんな作品もありました。



靴を脱いだら石の上に乗ることができるんです。


これも間違いなく「アート作品」です。


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【ヴァレーギャラリー】

さぁ最後の美術館「ヴァレーギャラリー」へと向かいます。
ここはベネッセハウス ミュージアムのチケットの中に料金が入っています。

「ベネッセハウス ミュージアム」と「地中美術館」の間に位置し、「ベネッセハウス ミュージアム」から10分ほど歩きますがここも必見です。

草間彌生が1966年のヴェネチア・ビエンナーレでパビリオン外の芝生に大量のミラーボールを敷き詰め、世界的注目を集めるようになったモニュメンタルな作品です。
  
「ナルシスの庭」 

(草間彌生)


草間彌生 (外の作品)


草間彌生 (建物内の作品)



「スラグブッダ88」
(小沢剛)
直島の歴史に残る88体の仏をモチーフにしたもの。



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これで私たち「アートの島 直島」2泊3日の旅は終わりを迎えました。

結局、『アート』ってなんだったんだろう?
正解も不正解も無い世界なのにどうしても答えを求めようとする私。

そもそも『アート』をあまり深く考えないように、自分なりにフラットな気持ちで向き合おう…
そんな気持ちで直島に降り立ったのですが…『南寺』の暗闇だったり『地中美術館』のピンクの世界だったりを体験した後のあの不思議な、なんとも言えない感動…

この多様性の時代にややもすると『〜はこうあるべき』の考え方が支配していた私の脳は激しく揺さぶられました。

『アートは頭で理解しようとせず感じること』
改めて心に刻んだ直島の旅。


観るもの、体験するものが驚きと共に強烈に心に響いた島。
答えのない答えを探してもう一度来たいと心が求める魅力溢れる島。

それが『アートの島・直島』でした。

数日前に出迎えてくれた赤かぼちゃが何故か懐かしく思えてきます。


『ありがとう直島 きっとまた来るよ!』


*最後まで読んで頂きありがとうございました。
これから行かれる皆さんの参考になれば幸いです。






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