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大分トリニータ 第12節 5月15日 対栃木 1-0 勝ち

2011-05-18 20:11:45 | 大分トリニータ


いつもの時間、いつものように西口でだべっている「G裏町内会」の面々。
みんなの挨拶は「今日は人が少ないね」だ。
確かに少ない。

ドームを一周した時にも人が少ないと感じたが、
この時間でも駐車場に空きがある。
聞くと運動会だという。
それにしても少ない。
相手は首位のチームというのになぁ。




本日(G裏町内会)のゲーフラです。




例によって、不器用な私は未だにゲーフラを作れません。




人数は少ないが気合は入ってます。



やっと見つけたエノ○ーニョ。今日はちゃんと起きてました。ラッキー。



11番。河原 和寿。改めて栃木なんだなぁ・・・・と。



そして、試合の途中でため息が出た「7133人」。つらい。




この瞬間を待ち望んだ若いカップルがこの下のお二人。



この2人。2人がこのG裏に応援に来はじめてから一度も勝った事がなかったらしい。
そのため肩身の狭い思いをしていたらしい。
言われればそうなのかと思うが、本人たちは気にしていたらしい。
まぁなんにせよ、仲が良いのでいいや。



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前半25分ジョンハンのゴールで一点先取したまま迎えた試合終了間際。
誰かが倒れた。
土岐田だ。
相手とからまり足を痛めたか、外に出る。

何ともいえない重い空気が流れる。
「まさかなぁ」という声が聞こえた。
前節の悪夢がよみがえった。
そしてその直後、試合中腰を痛そうに押さえていた「デカ」が倒れた。
事実上2人少ない状態だ。

「デカ、がんばれ」と言う大きな声が聞こえた。
それに端を発してあちこちから「デカー」、「ガンバレー」という声が
聞こえだした。

「モリシマ」コールがおきる。
(無理をするな)、という思いと(あと少しだ頑張れ)という
相反した思いが交錯する。

ロスタイムは3分。
この3分ですべてが決まる。
足にきている選手。
体のあちこちが悲鳴をあげている選手。
疲労は極限まできている。
「あきらめた方が負ける」
そういう状態であることはトリサポの誰もがわかっている。

「トリニータコール」がおきる。
声が一段と大きくなる。
右から、左から、後ろから、そしてドームの上からも「トリニータ」の声が
滝のように降ってくる。
その声にずぶぬれになりながら「トーリニータ」と叫ぶ言葉の中に
今の自分の想いをすべて込める。


長い笛が響いた。




勝った。





それまでの緊張から解き放たれた心はハイタッチとともに




どこまでも高く飛んでゆく。




90分間、一緒に戦った選手が



傷つきながら、でも誇らしげにG裏に帰ってくる。



「大分よりの使者」が歌える。
その瞬間が今、やってきた。



俺たちは勝った。



首位を倒した。



そして、チェ、ジョンハン。
彼がゴールを決めて勝ったのはこの試合が初めてだったと
後で知って驚いた。
ありがとうジョンハン。
おめでとうジョンハン。



これで終わったと思っていた。
そしていつものように「G裏町内会」の残ったメンバーで
勝った余韻に浸っていると誰かが「河原だ」と叫んだ。
栃木のユニを着た河原が少し緊張した表情でこちらに
歩いてきた。







その顔は「栃木の河原」ではなく昨年後半から見慣れた
「大分トリニータ」の河原だった。

G裏に向かって頭を下げた。



「かわはら」コールが大銀ドームに響き渡る。

私は夢中でシャッターを切った。
カメラを持つ手は震えていた。




帰り間際河原がユニで顔を覆った。
「泣いている」・・そう思ったとたん、何かがこみ上げてきた。
ほほに熱いものが流れた。
自分でも自分の感情がわからなかった。
下を向いた。
もう、こらえきれなかった。
流れ出るものを止めようとは思わなかった。

顔を上げたとき、去ってゆく河原の背中の白いユニが
ブルーに見えたのはそこにいたトリサポが見せた
「願い」だったのであろうか。



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今回も頂き物をありがとうございました。











コメント (2)
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